あの豪邸建築家の愛車は世界で一番美しい車、ジャガーEタイプだった!ヴィンテージカーにハマった理由とは…
今、活躍している建築家やデザイナーなど、クリエイターたちはどんな車に乗っているのでしょうか?車を選ぶ基準は?愛車と出合ったきっかけは?単なる移動手段ではなく、ときには相棒としてクリエーション活動を支えてくれる自動車や自転車。車の選び方からクリエイターの視点も見えてきます。 【写真集】敷地30坪の豪邸建築家の自邸に潜入! 初回に登場いただくのは、豪邸を数多く手掛ける建築家の森山善之さん。高校生の頃からヴィンテージカーのデザインに魅了され、大学生の頃に初めて購入した車がフォルクスワーゲンの初期のビートルという筋金入りのヴィンテージカー好き。森山さんはなぜヴィンテージカーに魅了されるのでしょうか?
世界でいちばん美しい車「ジャガー Eタイプ 1965年式」
「この世のなかにあるすべての車のなかで最も美しい」。フェラーリの創業者エンツォ・フェラーリをしてそういわしめた車がジャガー・Eタイプです。森山さんは3年ほど前にイギリスの高級車メーカーであるジャガーの「Eタイプ 1965年式」を手に入れました。 「やはりどの車よりも個性的。ものすごく大きなエンジンを前に搭載しているから、必然的に人は車の後ろ部分にのることになります。トランクも小さく、エンジンが車体のなかでいちばんいい場所に位置している。それなのにとてもきれいにデザインされています。 自動車ってデザインと機能が直結しているプロダクトですよね。駐車して眺めると、どの角度から見ても美しい。デザイナーがフリーハンドで描いたデザインなのに非常にバランスが取れていて、あるときはコンパクトにも見えるし、あるときは迫力のある車にも見えてきます。 今の車の原型ができた1960年頃、個性的なデザインの車がたくさん生まれました。技術的にもデザイン的にも試行錯誤を重ねていて、国や文化の違いもだいぶあった時代なんですよね。そこがいい。都内でも、どこか遠くににいっても、この車の姿があるとそこがなにか特別な雰囲気になりますから」
60年代の車は意外とメンテナンスが楽?
見た目がとにかくかっこいいヴィンテージカーですが、メンテナンスが大変で修理が多そうなイメージも。 「1970-80年代の車になると電子制御ができるようになります。でも、これが問題で部品が製造されなくなるとその部分を変えられない。一方、60年代の車は電子制御するパーツがなく、アナログなのでかえって修理できるんです。簡単な部品ばかりなので流通量が多く、修理を依頼して約1週間で部品が届きます。だから、実はあまりトラブルがありません。古い車のほうがメンテナンスが楽。両方に乗ってわかったことですね。 まあ、乗っていて大変なことといえば、愛犬のシロとセットで駐車してスタバに行って戻ると、決まって人だかりができていて…撮影大会になっていて車に戻れなくなるところかな。犬が乗っていると撮影しやすいみたい。 あと、僕の車はオープンカーなのですが、幌をつけた状態だと、頭が屋根に当たる。だから屋根をつけたまま乗らないんです。エアコンも後からつけましたが、基本的に7-9月はジャガーには乗りません。コインパーキングにも止めにくい。住宅の現場もおなじく駐車しにくいので乗っていく場所を選ぶという面もありますね(笑)」