壷井達也 全て自己ベスト更新で万感のGP初表彰台「自分の限界を超える努力をしてきた」
◇フィギュアスケートGPシリーズ第4戦NHK杯最終日(2024年11月9日 東京・国立代々木競技場) 男子フリーが行われ、SP3位の壷井達也(シスメックス)はフリー3位の166・50点をマークし、合計251・52点で3位となった。GPシリーズで初めて表彰台に上がった。 冒頭の4回転サルコー―3回転トーループの連続ジャンプを決めると、続く単独の4回転サンルコーも成功。後半に入っても大きなミスなく演技を進め、滑り終えた瞬間には右手を振りかざして歓喜を爆発させた。 「練習してきたことが本番でいつも通りにできて、本当にうれしかった。最後のコレオのところは、もう倒れてもいいと全てを出した。納得のいく演技ができて、本当にうれしい」 SP、フリー、合計点全てで自己ベストを更新。昨年、9位に沈んだNHK杯で見事に成長を示した。大会前には、何度も何度も曲かけ練習を実施。「フリー1本を通すだけでもけっこう体に来る部分はあるけど、その中でも“もうできない”っていうところから何回も曲を入れて。自分の限界を超えるような努力をしてきたつもりです」。流した汗は嘘をつかなかった。 取材を受けている際に3位以内が確定し「まさか(表彰台に)乗れるとは思っていなかった」と驚きの表情。それでも「まだまだシーズンは続くので。この表彰台を自信に変えて、次、また全日本頑張ります」と今後へと目を向けた。