【 防災備蓄のローリングストック! 時短&おいしい超簡単レシピ】認知症予防&腸活も!不足しがちな食物繊維、ビタミン、ミネラルがとれる、混ぜるだけのイタリアンサラダ
魚の缶詰の健康効果を取り入れつつ、ローリングストックを実践するという欲張り企画。管理栄養士・防災食アドバイザーの今泉マユ子さんに、防災用に買った缶詰を持て余している編集部のギリコが、簡単レシピを教わる。今回は、コンロや調理器具も不要のレシピ。万一、災害が起きた際にも作れるよう、予行演習も兼ねて作ってみた!
災害時に不足しがちな食物繊維が豊富な切り干し大根
ギリコ:今泉先生、今回も我が家に防災用として備蓄している缶詰を使った料理を教えてください。今日はツナ缶でお願いします。 今泉:はい。承知しました!今回は、災害時を想定して、火を使わずにできるレシピをご紹介しますね。火を使わないので、夏の暑いときの調理にもおすすめですよ。まずは、材料ですが…。ギリコさん、備蓄の缶詰のほかに、キッチンに何か乾物はありますか? ギリコ:う~む乾物…あ、切り干し大根があります。 今泉:では、今日は切り干し大根を使いましょう。切り干し大根はなんといっても食物繊維が豊富なのが魅力です。 被災地に支援物資として届けられることが多い食品は、菓子パン、おにぎり、カップ麺など、炭水化物が中心です。ですから被災地では、ビタミン、ミネラル、食物繊維の不足が原因で体調不良になる方も多いと聞きます。 被災地には、野菜はなかなか供給されないので野菜不足になりがちですが、切り干し大根は備蓄しておける貴重な野菜。ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富なので、備蓄食材として常備しておくことをおすすめします。ひじきやわかめなどの海藻類もおすすめです。 ギリコ:なるほど…。ビタミン、ミネラル、食物繊維といえば、普段の食事でも不足しがちといわれる栄養素ですね。忙しいとつい、炭水化物中心のメニューになりがちなので気をつけなくては…。 今泉: そうですね。食物繊維が不足すると便秘になりやすいですし、腸内環境が悪化すると免疫力が落ちたり、メンタルが不安定になったり、さまざまな不調の原因になります。普段の食事でも、ぜひ食物繊維を積極的にとっていただきたいと思います。 切り干し大根には、食物繊維に加えて、体の機能を調整するのに欠かせないビタミン B1、B2も含まれています。また、カルシウムや鉄分、マグネシウムといったミネラルもとれるのでおすすめです。