リンガーハット「4000円のかきちゃんぽん」を食べてみた結果…後半は「ノルマ」に感じてしまったワケ
2024年11月15日、リンガーハットは「かきちゃんぽん」を発売開始。そのラインナップは3種類で、かき2個入りが990円(税込、以下同)、かき3個入りが1290円です。そして、注目を集めているのが「かきちゃんぽんDELUXE」で、値段がなんと3990円で12個ものかきが乗っているというのです。(※価格はレギュラーサイズの標準価格) 値段もボリュームも衝撃的なこのメニュー。本記事では、実食したうえでの正直な感想を紹介したいと思います。 ⇒【写真】スープと一緒に味わうのが格別
注文時にスタッフから“念押し”が
店に行ってみると、店外にも「かきちゃんぽん」と書かれたのぼりが並び、入り口にもかきちゃんぽんの写真が掲げられていて、この季節の一押しであることが伺えます。 店内に入り注文をするとスタッフの方が「かきちゃんぽんDELUXEですね。かきが12個入っていますが、よろしいですか?」と念押し。言い方から、マニュアルではなくそのスタッフの方のアドリブでのようでしたが、確かに「あ、間違えて頼んじゃった」で払える値段でも食べきれるかきの個数でもないため、よいホスピタリティだなと感じました。
丼いっぱいに盛られた12個のかきは、まさに圧巻…
厨房が見える席だったので、調理の様子を眺めて待ちます。かきは、親子丼やカツ丼を作る用のような取っ手が垂直に立った浅い鍋で、ちゃんぽんとは別に蒸し焼きにされている様子が見て取れました。 「かきちゃんぽんDELUXE」が目の前に運ばれてくると、かきの香りが立ち上ってきます。 丼の中心から放射状に盛られた12個のかきは、片栗粉か小麦粉をつけて蒸し焼きにされているようで、美味しそうな茶色の焦げ目。これだけのかきが並ぶのは圧巻の一言です!
国産かきは確かな美味しさだった!
麺類は、まずスープを一口飲んでから麺をすする筆者ですが、この一杯はまずかきからいただきます。 まだ、スープに浸っていないかきは一口噛むと、なかからジュワッと吹き出す濃い汁。口に広がる塩気にはやや鋭さがあるものの、豆乳クリームバターで焼かれているため、角が立ちすぎていることはありません。プリプリの肉質の上に大粒なので、咀嚼もやや長くなります。その度に磯の香りが口から鼻へ抜けて行くのは幸福感があります。国産にこだわって仕入れているというだけあって、確かにレベルが高さが感じられました。 「好きなものは最初に食べるか最後に食べるか論争」がありますよね。かきが2~3個しか入っていなければ、それを考えながら食べなくてはなりませんね。もしくは、「最初に1個食べて、もうひとつは最後に」などとペース配分する必要があります。 「かきちゃんぽんDELUXE」は、そんなことも考えず、かきを好きなタイミングで好きなだけ食べていいという、精神的満足感も魅力のひとつに感じます。