ロイヤルエンフィールド、1960年代の魂を宿した新型スクランブラー『BEAR 650』を発表
11月6日、ロイヤルエンフィールドはスタイリッシュなスクランブラーの新モデルとなる『BEAR 650(ベア650)』を新たに発表した。 【写真】ロイヤルエンフィールドが発表したBEAR 650の特別カラーエディション『トゥー・フォー・ナイン』 『BEAR 650』は、1960年にカリフォルニアのモハーベ砂漠を舞台に開催された過酷なレース『ビッグ・ベア・ラン』でエディ・マルダー氏の歴史的勝利にインスパイアされたスクリンブラーだ。パラレルツインのモーターサイクル『INT650』をベースに、伝統的なスクランブラーのスタイリングと妥協のないスピリットを融合している。 通称ファスト・エディとも呼ばれる彼は、当時ルールや道路、十分なテクノロジーもないなか、765人のライダーが出場し完走はわずかに197人と過酷なレースに参加。500ccのロイヤルエンフィールド・フューリーにまたがり、16歳という若さだったが4時間21分で見事完走を果たした。そのことはレース界に衝撃を与え、時代を超えて今も語り継がれている。 そんな彼の歴史的勝利から64年が経ち、大胆不敵な精神と不屈の気概にインスピレーションを受けたスタイリッシュで多目的なスクランブラー『ROYAL ENFIELD BEAR 650』として世界に送り出されることとなった。多彩な機能、堅牢なエンジニアリング、そして独特のスクランブラーの美学を備えている。 ロイヤルエンフィールドが誇る650ccパラレルツイン(並列2気筒エンジン)を原動力としており、最高出力は47bhp(34.6kW)/7,250rpm、最大トルク56.5Nm/5,150rpmを発揮。革新的な2-1エグゾーストシステムはトルクを向上させ、より広いパワーバンドを提供し、コンパクトなシングルサイレンサーは重量を軽減することで美観を高めているという。 シャシーには改良が加えられ、さらに強化。加えてフロント19インチ/リヤ17インチのコンビネーションと堅牢なデュアルパーパスタイヤ、スクランブラースタイルのシート、キックアップされたリヤループ、184mmの最低地上高はスタイルと個性を追求している。 カラー展開は、カリフォルニアの活気あふれるスピリットにインスパイアされた5色の印象的なカラーリングを用意。『ボードウォーク・ホワイト』、『ペトロール・グリーン』、『ワイルド・ハニー』、『ゴールデン・シャドー』の4色に加え、エディの象徴的なレース勝利番号に敬意を表した特別カラーエディションの『トゥー・フォー・ナイン』を揃える。 現時点では、日本での導入および発売時期、価格などの詳細は未発表となっている。国内での発売も期待し、続報を待ちたいところだ。 [オートスポーツweb 2024年11月09日]