オーツミルクは体にいいの? 栄養士が長所と短所を教えてくれた
オーツミルクはほかのプラントベースミルクとどう違う?
「オーツミルクはクリーミーな食感とクセのない味が特徴で、ナッツ類や大豆アレルギーの人に適しています」と話すムーアさん。「とくに、ほかの多くのプラントベースミルクと同様に、オーツミルクはたんぱく質の点で豆乳や牛乳に大きく劣っています」とはいえ、オーツミルクの多くは、ビタミンB、リン、カルシウムなどのビタミンやミネラルが強化されていて、食物繊維も少し残っています、と彼女は話す。 最終的には選択した商品によって変わるけれど、ダンドレア゠ラサートさんは各ミルク1カップあたりのたんぱく質量を次のように示している。 ・オーツミルク:2~3g ・豆乳:7~12g ・アーモンドミルク:0~2g ・ライスミルク:微量 オーツミルクとほかのミルクを比較する際には、ほかにも次のような要素を考慮しよう。 ・グリセミック値:「オーツミルクのグリセミック値は商品によって異なり、69と高いものもあります。これは豆乳の16~45よりも高い数値です」と話すダンドレア゠ラサートさん。この差はどこで生じるの? 「オーツ麦の酵素処理により、オーツ麦のでんぷんがグリセミック指数105の麦芽糖のような単糖類に変化します」と彼女はさらに説明する。「オートリー」によると、この酵素処理はたんぱく質のようなそのほかの栄養素の保持に役立つだけでなく、よりクリーミーな食感を生み出す一因にもなるそうです、とダンドレア゠ラサートさんは補足する。 ・食物繊維 :彼女によると「商品によって異なりますが、オーツミルクの食物繊維の含有量は1カップあたり0~2gであり、豆乳やアーモンドミルクのようなほかの市販のプラントベースミルクと同程度」だそうで、牛乳よりも多いかもしれないという。「アメリカ人の95%以上が食物繊維を十分に摂取できていないことから、食物繊維を含むプラントベースミルクを選ぶことは、より多くの食物繊維を摂取するいい機会になります」 ・飽和脂肪酸:「オーツミルクは牛乳に比べて飽和脂肪酸が少なく、1カップあたり0g(カリフィアファームズ)、0.5g(チョバーニ)、1g(オートリーとプラネット・オート)です」と話すダンドレア゠ラサートさん。牛乳だとどのくらい? 1カップあたり全乳は5gの飽和脂肪酸、低脂肪牛乳は1.5gを含みます、と彼女は語る。 ・そのほかの要因:「骨と健康全般のために微量栄養素を最適にしたい場合、ビタミンD、A、B12、カルシウムのような必須ビタミンやミネラルが強化されたプラントベースミルクを探してみてください」とダンドレア゠ラサートさんはアドバイスする。