オーツミルクは体にいいの? 栄養士が長所と短所を教えてくれた
オーツミルクを選ぶ際には、農法も考慮に入れる必要がある。「ほかの全粒穀物と同様に、従来の方法で栽培されたオーツ麦にはグリホサートが散布されている可能性があります」と話すダンドレア゠ラサートさん。「健康に有害であるとされるこの農薬を避けるなら、オーガニックのオーツミルクを選ぶか、オーツ麦の栽培にグリホサートが使用されているかどうかを開示している透明性のあるブランドを探すことをおすすめします」 「オーガニックミルクは環境負荷と有害な農薬にさらされる潜在リスクを減らします。私は個人的に、全粒穀物と同じような考え方でミルクを見ています。私の冷蔵庫にはさまざまなミルクの選択肢があり、そのときの状況やニーズにもっとも合ったものを使用しています」とカセッティさんは話す。 ほかの多くの食品と同様、自分にとっておいしくてリピートする可能性がもっとも高い商品を選ぶのが一番。「味の好みや食事と料理のニーズに合うミルクを選びましょう」とムーアさんは提案する。毎日使うなら、彼女のおすすめは無糖のミルクだそう。 「オーツミルクは自宅で作れるもっとも簡単なプラントミルクの一つである点が、個人的に気に入っています」とムーアさん。「好みに合わせてブレンドして、楽しんでください」
オーツミルクを避けるべき人とは?
カセッティさんが話していたように、オーツミルクは1カップあたり約16gの炭水化物を含む。低糖質ダイエットをしている人や血糖値が気になる人は、ほかのミルクを選ぶのがよさそう。さらにカセッティさんは、オーツミルクはオーツ麦の加工方法次第でグルテンフリーにならないことに注意を促している。「そのため、セリアック病やグルテン過敏症がある場合は、成分表示ラベルをチェックして、グルテンフリーのオートミルクを選ぶか、グルテンフリーの別のプラントベースミルクを選ぶようにしてください」 ・自家製オーツミルクの作り方 ブレンダーにロールドオーツ2カップと水4カップを入れ、なめらかになるまで1分ほど混る。それを濾して完成。密閉容器に入れれば、冷蔵庫で最大3日間保存できる。
translation : Mutsumi Matsunobu cooperation : Yumi Kawamura photo : Getty Images