オーツミルクは体にいいの? 栄養士が長所と短所を教えてくれた
オーツミルクとは?
オーツミルクとは、オーツ麦と水を混ぜたあとに濾して固形物を排除したもの。「オーツ麦に含まれる有益な化合物の一部は、ミルクになっても残っています」と話すのは、「サムズ・プレート」の創設者で栄養と健康の専門家であるサマンサ・カセッティさん。ただし、市販のオーツミルクには、質感と濃度を高めるために追加の材料が添加されていることに注意するのが重要だ。 オーツミルクはナッツや大豆アレルギーのある人にとって良い選択肢であり、ヘルシーな食生活の一部になり得ます、と話すのは、MBAを持ち、登録栄養士、料理本の著者として活躍するマリサ・ムーアさん。とはいえ、彼女は「オーツミルクに添加される成分や加工、ろ過の方法によって、そのミルクがどれだけ健康的かが決まります」と認めている。
オーツミルクの利点
・免疫力を高める カセッティさんによると、オーツミルクにも見られるオーツ麦内の有益な化合物の一つがβグルカンであり、これは免疫システムをサポートする水溶性食物繊維の一種だそう。 ・抗炎症作用がある 「オーツ麦は、この植物に備わる防御システムの一つである独自のアルカロイド化合物を含みます」この物質には抗酸化作用と抗炎症作用があるので、さまざまな健康問題から身を守るのに役立つでしょう、とカセッティさんは説明する。オーツミルクを飲むとコレステロール値の低下につながる可能性が、少し前の研究で示唆されている。 ・食物繊維が含まれている オーツミルクのもう一つの利点とは? 「オーツミルクは牛乳よりも食物繊維が豊富で、一日の推奨摂取量である25~38gの達成に役立ちます」と話すカセッティさん。「この推奨量に達しているアメリカ人はわずか5%なので、少しの食物繊維でも有効です」適切な食物繊維の摂取は、便秘の改善、コレステロールの低下、血糖値の管理など、数々の利点と関連があります、と彼女は教えてくれた。(ただし、オーツミルクは普通の牛乳より多くの糖質を含み、血糖値に影響する可能性があることに要注意。) ・ナッツアレルギーの人に最適な代替品 登録栄養士の資格を持つニコル・ダンドレア゠ラサートさんも、このプラントベース飲料には栄養メリットがいくつかあることに同意している。「いくつかの種類のオーツミルクは、1カップあたり最大2gの食物繊維と3gのたんぱく質を含みます」ナッツ類、乳製品、大豆にアレルギーがある人にとって、オーツミルクは安全な代替品になります、と彼女は補足する。 ・環境に優しい オーツミルクを選ぶと、栄養面だけでなく環境面においても利点があるかもしれない。「牛乳と比べると、オーツミルクはより地球に優しいです」と話すダンドレア゠ラサートさん。彼女は、オーツミルクと比較した牛乳に関する次の統計を紹介してくれた。 1. 温室効果ガスの排出量は3倍。 2. 土地の使用量は10倍。 3. 水の使用量は2~20倍。 4. 富栄養化(生態系の汚染)が指数関数的に増加。