オーツミルクは体にいいの? 栄養士が長所と短所を教えてくれた
※この記事は、海外のサイト『Prevention』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 アメリカでは牛乳に代わる健康にいい代替ミルクとして、「オートリー」や「マイナー・フィギュアズ」などのオーツミルクが注目されているけれど、オーツミルクは本当に健康にいいの? このプラントベースミルクの台頭は偶然の出来事ではなく、より多くのヴィーガン食品を受け入れ環境に優しいと考える商品を選ぶようになった消費者と、食物アレルギーや食物不耐性に対応するための包括的な選択肢を提供する企業という、ゲームチェンジャーとなる要素がちょうど重なった混乱のなかで登場した。 2018~2023年までに収集された「インスタカート」のデータを見ると、プラントベースミルク部門におけるオーツミルクの売上シェアは0%から30%に急上昇した。同期間において、アーモンドミルクのシェアは徐々に減少している。グローバル市場調査会社「モルドール・インテリジェンス」によると、2024年のアメリカのオーツミルク市場の規模は7億8,000万ドルと推定され、予測期間(2024~2029年)中に年平均成長率(CAGR)12.02%で成長し、2029年までに13億7,000万ドルに達すると予想されている。 持続可能な選択肢として宣伝されることの多いオーツミルクは、大量の水を使うアーモンドミルクのウォーターフットプリント(その製品のライフサイクルで使用される水の総量)を懸念する多くの人々の支持を獲得した。同じ頃、超クリーミーな「バリスタスタイル」のオーツミルクが人気のカフェで大流行。SNSにはオーツミルクラテの上に美しいフォームをたっぷり乗せた画像が溢れ、そのほかの代替ミルクを圧倒した。牛乳のような味と濃度で人気を博し、乳製品や大豆、ナッツを食べられない人にとっての救世主にもなったけれど、オーツミルクには健康にいいと称賛されるだけの価値が本当にあるの?