「スプーン=15度」が8割強 それでもおススメできない理由は?/女子プロクラブ考VOL.7
独特なチョイスの選手は?
ユーティリティも入れず、3番ウッドの次はアイアンという男前なセッティングの選手もいる。渡邉彩香は、使用するアイアンセットとは違う、ポケットキャビティのアイアン「ツアーB X-CBP」(4番/21度)を入れている。ロングアイアンだけ少しやさしめのモデルを入れるというのは、国内男子ツアーや米ツアーの選手によく見られるセッティング。飛ばし屋ならではのチョイスだ。 200yd前後をショートウッドで攻めてくるのは過去のハナシ。スプーンの次の番手が19度前後という選手が約半数と着実に増えている。さらに、進化するユーティリティは、5Wの座も奪おうとしていて、将来はアイアンセットならぬ「ユーティリティセット化」もあるのではないか。同じモデルのロフト違いのほうが、形状が揃うことで構えやすく、飛距離の階段も作りやすい。もちろんフェアウェイウッドが得意な人は、ミスに強いフェアウェイウッドセットを作るのも良いだろう。HSや得意クラブなど考慮に入れて、セッティングを考えてみてはどうだろうか。(文・田島基晴)