ミドル世代のマッチングアプリ事情とは?中高年の婚姻スタイルの変化なども影響
ミドル世代のマッチングアプリ利用増加、3つの理由
このようにミドル世代にマッチングアプリの利用が広がっている理由、大きく分けて以下の3つであると考えます。 1点目は「オンラインでのコミュニケーションへの慣れ」。 コロナ禍を経て、オンラインでのコミュニケーション、リモートでの関係構築に多くの人が慣れてきました。以前なら「実際に合って顔を見ないと信用できない」という感覚を持つひとが多かったですが、対面でなくオンラインでも、あるいは音声でなくテキストでも、一定の関係性を作れると考える人は増えてきています。 そうなると、容姿の衰えが気になるミドルとしては、匿名性を保てるオンラインのほうがリアルよりも心地よいと感じるシーンが多いことも…。匿名性もミドルとマッチングアプリの親和性の高さにつながっていると考えられます。 2点目は「中高年の婚姻のスタイルの多様性が高まったこと」。 離婚へのハードルは年々下がっており、「何があっても我慢して、一生一人と添い遂げる」よりも「パートナー選びに失敗したなら、早めにやり直せばいい」という声をたくさん聞きます。 結婚だけでなく生き方そのものも多様化しています。同居婚、別居婚、週末婚、事実婚など婚姻の多様化をはじめ、同性パートナーとの生活やシングルのままで異性との友達関係を楽しむ生き方もあります。従来型の結婚相談所やお見合いパーティーでは対応できないニーズに対して、婚活だけでなく恋活、友人探しなどアプリの多様性がマッチしたことが考えられます。 3点目は「アプリ側の運営の工夫」があげられます。 公的身分証で本人確認を徹底すること、コンシェルジュの常駐、相談窓口の24時間対応など、運営側の工夫も進化しています。これにより、従来のオンラインサービスは不安すぎてハードルが高いと感じていたミドルエイジの安心感が増したことも見逃せません。
ミドル世代が有効にマッチングアプリを活用するには?
手軽に大勢の人と出会える場としてマッチングアプリは有効ですが、上手に利用するにはコツがあります。 1。利用目的をはっきり決める 婚活or恋活or友活なのかによって、利用するサイトや利用の仕方も変わってきます。自分がどのような人を求め、何を目的としてアプリを利用するのかをまずは整理しましょう。 2。出会いは縁と割り切り、執着しない オンラインだからこそ、コミュニケーションには適度な距離感と礼節が求められます。匿名だからと言って、相手のプライバシーに土足で踏み込むような発言をしたり、距離感を無視して馴れ馴れしく接したりする人は嫌われます。 そして、出会いはご縁です。自分の意思だけではどうにもなりません。一人の相手に執着しすぎず、断れたら潔く去るべし。 3。自分の現実をよく見る 「気持ちはいつも20代」「若い人のほうが話が合う」「自分はいつも若く見られる」など、若さに自信があるミドルも多いこの頃。しかし一度、鏡の前に立つイケてる自分ではなく、電車の窓に映る無意識な自分をよーく見てください。 40、50代の自分の現実の姿をしっかり認識しましょう。年相応に、若いころとは容貌も体形も変化しているのはしょうがない。脳内でいつまでも「20~30代のイケてる自分」を追いかけ、相手にもそれを求めると「イタイ」と感じられます。 人と人との出会いは奇跡的なもの。職場、地域のコミュニティ、趣味のサークルなどリアルな場に、対象がいなくともあきらめないで。運命の出会いはオンライン世界に、星の数ほどきらめいていると信じてよい時代です。 ※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。 構成/サンキュ!編集部
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