「たまごっち」に〈平成女児〉が今またハマる5つの理由…Z世代にも波及する「再現性のあるバズ」の正体
時代に合わせて、ここまで進化
5 機能の進化 5つ目の理由は、たまごっちの機能が以前のものと比べて段違いに良くなり、遊び方の幅が広がっていることだ。 赤外線通信搭載→液晶画面がモノクロからカラーに→アイテムをダウンロードして自分なりにカスタマイズできるように→スマホとの連動が可能に→ウェアラブル型に、と時代に合わせて進化を遂げてきたたまごっち。 2023年7月に発売された最新機種の「Tamagotchi Uni(たまごっちユニ)」はWi-Fiを搭載したほか、Wi-Fiを使ってメタバース空間「Tamaverse(たまバース)」上で世界中のユーザーが育てたたまごっちと交流できるようになった。また、クラウドに繋がることで常に新しいイベントやアイテムをダウンロードできるようになった。 ユーザーが求めているものを敏感に察知してプロダクトに落とし込み、ライフスタイルに合わせたコンテンツを作成して飽きずに長く遊べる工夫をしている姿勢がユーザーに受けているのだと思われる。 * * * 今のたまごっちブームは、かつて子ども時代にユーザーだった大人たちのノスタルジーに訴えかけることで生まれたものであり、再現性のあるバズを繰り返すことで認知度が高まったことでたまごっちは「子どものおもちゃ」というイメージから脱却し、今や全世代がターゲットのコンテンツへと進化した。 単なるおもちゃで終わるのではなく多面的な用途や特徴を持つことでいつの時代も誰にでも受け入れられるのだろう。
道満 綾香(Z総研 トレンド分析担当)