イオンビームで金属ナノワイヤを大量成長、光学材料活用など期待 名古屋大
半導体や有機材料、金属酸化物のナノワイヤは大量合成法が報告されている。純金属のアルミニウムナノワイヤでは、固体中の原子輸送現象である原子拡散によって作られた場合の本数密度は1975年に1平方センチメートルあたり20万本が報告されていたが、イオンビーム照射であれば1800万本になることが実証できた。木村准教授は「金属の原子スケールモノづくり技術の出発点になると期待される」としている。
研究は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業や日本学術振興会の科学研究費補助金の支援を受けて行い、論文は8月8日付の米科学誌「サイエンス」に掲載された。