大阪府・吉村知事が定例会見1月12日(全文3)まだ第6波の入り口部分でこれじゃないか
デルタ株と比べて圧倒的に低い割合
要は1月11日までの資料でいくと、12月21日から1月11日まで、これはデルタも含まれてますけども、それでいくと入院した人の中で中等症Iの割合の方が9.6%、中等症IIの方が4.5%という数字があります。重症は0.2%です。これは全体の陽性者じゃないですよ。あくまで入院した方。1月6日から1月11日までについては、これは入院を少しリスクの高い人に絞りましたから、それ以降でいくと中等症Iが13%、中等症IIが6.7%です。これは6日から11日までの数字。だいたい中等症I・IIを合わせて20%ぐらいです。 これはどのぐらいの割合かというと、第5波の場合は中等症、重症合わせて50%でした。重症も6%いましたので、入院してる中でね。なので、約60%が中等症I以上が第5波でした。今は20%ですので3分の1ぐらいです。なので、これがこの割合のままになるのか、あるいは病床が逼迫してくると、これは重たくなってくるということもあり得るとは思いますけれども、数が増えてくるということはあり得ると思いますが、今の現状でいくと、やはりデルタ株と比べては圧倒的に低い割合だということです。 患者さんの数が増えてきて中等症の数が増えてくると、この割合が増えてくる可能性はあると思いますけれども、今の状態でいくと、そこまで多くないということになるかと思います。これが、いわゆる、増えてきたらどうなるかというと、今度はホテル療養のほうに少しリスクの高い方が入るということになると思います。
全体の病床使用率は上がってくると思う
なので、重症病床の率以外は入院基準を定めることで変えることができます。つまり中等症IとIIの方で今20%、全体の入院者の20%しかいらっしゃらないので、例えば入院基準を中等症I・IIに今の段階で絞れば80%の入院は減らすことができると。数だけを見るとね。ということにはなります。ただ、われわれの基本的な考え方として、できるだけリスクの高い人に入院してもらって、早期治療をして重症化を防ごうという考え方なので、それは貫いていきますので、今後、病床使用率は増えてくると思います。特に軽症、中等症については。 これを変えることができないのが重症病床の率なんです。つまり重症病床というのはもう人の命を守る最後のとりでですから、それより重たい人はいないので、そこを、なんか基準を変えて高めたり下げたりはできません。軽症、中等症は入院基準を定めることでできますけれども。できないので、重症病床が埋まってくる、そしてそれがオーバーフローしてしまうというのは絶対に防がなきゃいかんラインだとは思っていますけども、そこは今のところ0%台、0.8%という状況です。 なので、今後想像されるのは、全体の病床使用率は上がってくると思います、そういう意味で。早く治療して、早く重症者を1人でも減らしたいので。なので、あとはこの重症病床が増えるかですけど、ここも注目する数字だというふうに思っています。数が増えてくれば、この割合がどんどん高くなって、そのあとはどんどん中身が重たい人が入ってくるということになろうかと思います。デルタの第5波のときも病床使用率、中等症、軽症については90%を超えました。第4波のほうが、ただ、90%は超えてるんだけど、第4波のときのほうが中等症、軽症は重たい人が入ってて、酸素を必要とする人はそこまで、第5波のときでも第4波ほどにはなってなかった。そういう状況でした。重症病床については50%いかなかったというのが第5波です。