大阪府・吉村知事が定例会見1月12日(全文1)医療など重要インフラの機能停止を危惧
大阪府の吉村洋文知事は12日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「1700名前後の陽性者」大阪府・吉村知事が会見(2022年1月12日)」に対応しております。 【動画】「1700名前後の陽性者」大阪府・吉村知事が会見(2022年1月12日) ◇ ◇
本日1700名前後の陽性者が確認される見込み
司会:お待たせしました。それでは知事の定例会見を始めさせていただきます。最初に知事から説明がございます。お願いします。 吉村:まず大阪の新型コロナウイルスの感染状況ですけれども、本日1700名前後の陽性者の確認がされるという見込みです。詳細な数字につきましては夕方の5時に発表いたしますが、1700名前後となれば、これは9月の上旬のころ、上旬のころは下り坂でしたけれども、9月の上旬のころ以来の数字になります。オミクロン株の感染の拡大力、やはりこれが非常に強いという、まさにそれを物語ってると思っています。 また、今後ですけれども、今後の予測は誰もできませんが、ただ、今これ立ち上がってる時期だということを考えれば今後も感染は拡大する可能性が高いと思っています。一方で病床の使用率、あるいは重症者の数ということで見ると、まだまだ少ない数字ではあります。その中で、一方でオミクロンの陽性者の数は急拡大してると。急拡大すると当然、中等症や重症者の数も増えてくるということになります。 あと1点、危惧しておりますのは、重症病床でいくと600床以上準備をしていますが、この重症病床が埋まる前に、別の意味で医療の危機というのが生じうるのではないかということも今、危惧をしています。これは、沖縄ですでにこういった事象が起きてるということも聞いておりますけれども、つまり陽性者の数が非常に増えるとなると、これは濃厚接触者の数も非常に増えてくると。
コロナ以外の病気もたくさんある
陽性者、濃厚接触者の方は当然10日、陽性者は10日、そして濃厚接触者は14日隔離となりますので、その間、仕事はできないということになりますので、そういった方が医療関係者の中で増えていく、あるいはエッセンシャルワーカーの中で増えてくると、医療機関を含め社会のインフラに大きな支障が生じるという可能性を、私自身は非常に危惧をしています。 つまりコロナの重症病床が逼迫する前に、例えば医療において、医療はコロナ以外の病気もたくさんあります。特に1月、冬の時季ですから、心筋梗塞、脳梗塞、救急を要する病気というのはほかにもありますが、決して人余りの状態でやってるわけではありません。医療従事者の皆さんがこのコロナに感染する、あるいはご家族が感染する、仕事ができなくなる、あるいは保育所でコロナが、感染して保育所が止まれば、今度はその保育所にお子さんを預けている、例えば医療従事者の方が仕事に行けなくなる。さまざまな社会インフラっていうのがつながってるわけですけれども、そこが、一部機能が低下することによって別の意味で医療が危機的状況に陥る、あるいは社会の重要なインフラが、一部機能を失われてしまうということを危惧しています。これは諸外国、ニューヨークなんかでもすでに起こっていますし、沖縄の事例を見ましても医療機関ではすでにそういう状況になっているということも聞いています。大阪においても、やはり非常に大都市部ですから感染が広がりやすい環境にあることは間違いないです。 また、新規陽性者の数も予測はできませんけども、沖縄での1700名というのを大阪の人口に引き直したら約1万名ということになりますので、今日は1700人台ではありますが、大阪における人口規模を考えるともっと増えてくるということを想定しなければならないと思っています。なので、これまで想定した、デルタ株のときに想定していたコロナの医療、重症病床があぶれるというよりは、コロナの、軽症も含めて陽性者の方が非常にたくさんいて、そしてこれは当然、全員が入院というわけにはいきませんので、自宅療養者の数も圧倒的に増えてくると。また自宅療養で、コロナでは重くならなかったとしても別の理由で医療等の、医療機関等の重要なインフラが機能停止をする可能性が非常に高いというのではないかということを危惧をしています。これまで想定していたパターンとは違うパターンのことを考えていかなければならないというのではないかというふうにも思っております。まず冒頭申し上げましたけれども、現状についてちょっと僕の考えを申し上げました。