パリ五輪に映る素敵な建築の正体は!?著名建築家が手掛けたパリの現代名建築12選。オリンピックと一緒に楽しめる会場も!
7 ケ・ブランリ美術館/ジャン・ヌーベル
2006年、セーヌ河沿いのブランリ河岸に開館したケ・ブランリ美術館。パリ2024オリンピック・パラリンピックでは、エッフェル塔スタジアムに近い観光スポットとしても紹介されています。 アジアやアフリカの民族芸術に深い造詣をもつジャック・シラク元フランス大統領と「原初美術」の専門家である故ジャック・ケルシャシュの出会いから生まれた、オセアニア、アジア、アフリカ、アメリカの約3600以上の作品を展示する美術館であり、設計を手掛けたのは建築家のジャン・ヌーベル。 透明ガラスで車道と歩道、敷地を仕切り、オセアニア、アジア、アフリカ、アメリカをイメージしたカラーボックスがファサードを彩る、外の世界とミュージアムの呼応、光との共存が重視された建築です。
8 フォンダシオン・ルイ・ヴィトン/フランク・ゲーリー
2014年にパリ16区のブローニュの森にオープンしたルイ・ヴィトン財団の美術館。「ガラスの雲」の愛称のある圧倒的な存在感を放つ建築は、カナダの建築家、フランク・ゲーリーの設計によるものです。 「絶えず変わり続ける世界と同じように、時間や光によって進化し、断続的な変化を生み出す建物をつくりたい」という思いから、12枚のガラスを複雑に組み合わせた建築を創造。自然光やガラスに映り込む木々が、ベールのように建物を包み、刻一刻と新しい表情を見せてくれます。
9 フィルハーモニー・ド・パリ/ジャン・ヌーヴェル
パリのラ・ヴィレット公園内にある、フィルハーモニー交響楽団のコンサートホール。フランスの建築家、ジャン・ヌーヴェルによる、羽ばたく鳥をイメージした流線形のデザインが印象的です。 日の光を浴びて輝くシルバーの外観はもちろんのこと、ステージを360度囲む流線的なメインホール内観も建築的に高い評価を得ています。緑の公園と近代的な建築のコントラストも見ごたえがあります。
10 ラ・セーヌ・ミュージカル/坂茂
ラ・セーヌ・ミュージカルは、セーヌ川の中州、セガン島に2017年にオープンした音楽複合施設。日本人建築家、坂茂さんが設計を手掛けています。 島の先端に建つ、浮遊感のあるドーム型の建築に川の水が反射し、美しい光を放ちます。建物の周囲には船の帆をイメージした巨大な太陽光パネルが設置されており、太陽の動きにあわせてパネルが移動する仕組み。 最大6000人収容可能な多目的ホールとクラシック音楽ホール、音楽学校、展覧会スペース、レストラン、屋外庭園などを併設しています。