パリ五輪に映る素敵な建築の正体は!?著名建築家が手掛けたパリの現代名建築12選。オリンピックと一緒に楽しめる会場も!
ル・コルビュジエやジャン・ヌーヴェル、日本人建築家の黒川紀章やSANAAなど、パリの街には世界的な現代建築が豊富に存在しています。現代を代表する名建築を通して、オリンピック・パラリンピックの開催で盛り上がるパリの街に思いを馳せてみてください。 【写真で見る】盛り上がるパリに脳内トリップ!おしゃれな街なかにあるモダンな有名建築をご紹介 「ラ・ヴィレット公園」など、現地からの映像にすでに登場しているものも!パリ五輪の違う楽しみ方を見つけたり、この機に詳しくなってみてはいかがでしょうか?
1 ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸/ル・コルビュジエ
パリの現代建築で欠かせないのが、世界文化遺産にも登録された20世紀の天才建築家、ル・コルビュジエの作品群です。 その1つが、パリ16区に1925年に建設されたラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸。袋小路の先の複雑な敷地に、ル・コルビュジエの兄であるバイオリニストのアルベール・ジャンヌレと、銀行家であり美術コレクターのラウル・ラ・ロッシュのための2つの邸宅が建てられています。 平らな屋根と屋上庭園、ピロティ、ファサード、自由な平面構成と水平連続窓という、コルビュジェが提唱した5原則をすべてそろえた傑作であり、これ以降のパリの近代建築に多大な影響を与えました。 1970年にはル・コルビュジエ財団の拠点となり、建築家の世界観を現代に伝える作品として一般公開されています。
2 ポンピドゥー・センター/リチャード・ロジャース&レンゾ・ピアノ
パリの中心部にあるポンピドゥー・センターは、パリに芸術拠点をつくるというジョルジュ・ポンピドゥー元大統領の構想のもと、1977年に完成した建物です。 フランス初の国際コンペで選出された設計者は、イギリスのリチャード・ロジャースとイタリアのレンゾ・ピアノのユニット。2人ともその後、建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞を受賞し、世界的建築家として活躍しています。 特徴はなんといっても、通常は建物の内部に納める配管を、あえて露出させた挑戦的な外観デザイン。空調は青、水道は緑など設備によって配色されているのもポイントです。配管を外に出すことによって、美術館内部の展示スペースを広くとれるというメリットも。現在でも色褪せない、前衛的な建築作品です。