なぜレンジャーズは1年目2億7000万円、2年目3億8000万円の段階契約で日ハムの有原航平を獲得したのか?
地元紙であるダラスモーニングニュース紙も「有原は5種類の球種を持ち、直球は走り、落ちたり、伸びたりする。直球は90マイル前半(140キロ台後半)で圧倒するものではないが、カーブとスライダー、スプリッターとチェンジアップを投げる」と紹介。 同紙のエバン・グラント記者はツイッターで「有原は昨シーズン132イニングを投げて日本で2位の数字だった。MLBでは、2020年にプレーオフを含めて誰も95イニング以上を投げていない。来年、レンジャーズはイニング数を投げられる選手を求めており、有原は、野球界で例外なく良い状況にある」と評価した。 またジ・アスレチックスも「スカウティングリポートでは彼のベストピッチはチェンジアップと伝えられている。有原の日本プロ野球でのキャリア序盤には波が見られたが、少なくとも堅実にイニング数をこなしてきた。もし、有原がテキサスの願うような投球をすれば、彼の契約期間中に上位を争うチームになるための救世主になるかもしれないし、リンのように魅力的なトレード候補選手となるかもしれない」と期待を寄せた。 ただ一方でこんな厳しい見方もある。 MLB Trade Rumorsは「有原は特にボールの力で抑えるタイプとは知られておらず、相対的に奪三振率も低い。昨年オフにブルージェイズと有原と似たような契約をした山口俊は日本時代に有原よりも一貫して高い三振数を残してきた。この冬にポスティングシステムでMLBチーム移籍が可能な投手で有原よりも注目度の高い菅野智之も同様(球威で抑えるタイプではない)だ。有原はレンジャーズで十分なイニング数を投げると計算できる投手だがローテーションの後ろの方を担うのが妥当かもしれない」とローテーの4、5番手の評価とした。 いずれにしろレンジャーズが、有原を先発ローテーの一人として計算していることは事実。有原がメジャーでどう羽ばたくのか、楽しみである。