好みじゃないモデルやスペックも試すべき!? クラブ買い替えで悩んでいる人に知って欲しい「イロハのイ」
好みでないモデルやスペックも試してみる
クラブ購入の際に重要なのは「現在使用しているクラブより何かしらのメリットを感じられるか」ということ。弾道計測の飛距離だけではなく、構えたときの「ナイスショットのイメージが湧きやすい」や「打感が好き」という感性も、人間が使う道具という点では性能のうちです。 女性ゴルファーの場合なら、カラーリングやモデル名の文字フォントも感性に訴えることがあります。
しかし注意点もあります。ゴルファーの趣向性や好みは、ある程度キャリアによって固まってしまう傾向があるため、たまには自分の好みではないクラブやスペックの異なるシャフト、ロフトなどを試してみてほしいです。 食わず嫌いせずに打ってみて、「やっぱりイマイチ」でも「意外とアリ」でも、他力本願ではない自分で選ぶ眼力の向上になります。 近年はツアーモデルやアスリート向けなどのカテゴリーのクラブが対象ターゲットを広げ、実際は誰でも使いこなせるくらいやさしくなっています。逆に人気の高慣性モーメントドライバーが一般ゴルファーは合わない場合もあります。 メディア発信されているようなゴルファーのカテゴライズを、メーカーはしていないモデルも現在はたくさんあります。 メディアなどによる一次情報はクラブを知る意味で必要ですが、購入するタイミングは自分のプレーにクラブが役に立つのかどうかが重要です。コロコロとクラブを買い替えている人も、何十年振りに新しいクラブを購入する人も、自分で納得できる理由があるのが理想です。 買い替えのタイミングは準備万端で訪れるわけではなく、何の気なしにフラッと試打したときほうがあるのも、クラブ選びの不思議なところ。ミスショットが頻発するようになったら、買う買わないは別にして、積極的に気になるモデルを試打してみることをオススメします。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
猿場トール