松山英樹が米ツアー開幕戦優勝に王手「62」ビッグスコアで単独首位キープ「いいプレーするだけ」
<米男子ゴルフツアー:ザ・セントリー>◇第3日◇4日◇米ハワイ州カパルア・プランテーション・コース(7596ヤード、パー73) 【写真】4番でグリーンを読む松山英樹 単独首位から出た松山英樹(32=LEXUS)は11バーディー、ノーボギーの62と、ビッグスコアを出して、通算27アンダーの192でトップを守った。 「良かったなと思います」 絶体絶命のピンチもチャンスに変えた。1打差首位で迎えた17番パー4の第1打。松山は打った瞬間に、ドライバーを投げ捨てる。右手を右方向に向けて「ファー」と声を上げた。球はカート道の奥の斜面で止まった。 単独首位で迎えた第3ラウンド(R)は同組の米ツアー6勝のコリン・モリカワ(27=米国)とのマッチレースの展開だった。スコアを崩せば並ばれる。最大の危機だったが、攻めの姿勢を貫く。カート道の奥の斜面からクラブを振り抜くと、ピン左奥3メートルの好位置につけてナイスパーを奪った。18番パー5も難なく、11個目のバーディーを奪取。単独首位を守って第3Rを終えた。 昨季は主戦場の米男子ツアー(PGA)では、2月のジェネシス招待でアジア勢単独最多となる9勝目、8月のフェデックス・セントジュード選手権で大台の10勝目を飾った。パリ五輪でも日本人男子初の表彰台となる銅メダル獲得。最高の1年となったが、年が明けた25年も幕戦からいきなり優勝が視野に入ってきた。「本当にいいプレーするだけ」。短い言葉に決意を込めた。