輸入車が売れてない!? 逆境のフォルクスワーゲン、復活の鍵は次期「ゴルフ」にあり!
なぜフォルクスワーゲン・ゴルフは売れ続けるのか?
しかしSUV人気が高まる中、ゴルフが1位を守っているということも注目に値するだろう。日本車でもCセグメントのセダン・ハッチバックは売れておらず、ゴルフは健闘しているといえるだろう。 ゴルフは私個人としてもなじみ深い車だ。いままでにゴルフⅠ、ゴルフⅡ、ゴルフⅤと3台のゴルフを購入している。ゴルフⅠはCOXスピードがフルチューンしたC10という仕様で、元はノーマルの日本仕様ながらGTI用のCヘッドを装着したスペシャルである。ピストンもアルミ合金製に換装されており、恐ろしくレスポンスが良くパワフルなスポーツカー顔負けのエンジンだった。 ゴルフⅡはノーマルのGTI 16Vをヤナセ(当時のVWインポーター)から新車で買った。正規輸入車だが、日本仕様のカタログにはないブルーグレーのボディカラーを特注したのだ。シート生地も通常のGTI用のグレーに赤黒チェックではなく、グレーに青黄のチェックのものをボディカラーに合わせて注文した(どちらもドイツ仕様のカタログには記載のあるもの)。当時のヤナセはこのようなわがままな注文にも応じてくれたのだ。そのかわり半年待たなくてはいけなかったのだが。これはとても良い車で、長距離ドライブもまったく苦にならないパワーと快適性を兼ね備えていた。 ゴルフⅤもGTIで、DSG仕様だった。この車はそれ以前のGTIより圧倒的にパワフルかつ全体的に上級移行したようなモデルだった。つまり私が買ったゴルフはすべてスポーツモデルである。私がゴルフを選んだ理由は、実用車でありながらスポーツカーやGT的な運転の愉しさも兼ね備えているからなのである。 これは初代から現行に至るまでゴルフが一貫して持ち続けているキャラクターだと思う。GTIではないノーマルモデルでも、パワーが少ないだけで運転の愉しさを味わうことができるのだ。もちろん実用性も一級で前席も後席も十分以上に快適で乗り降りもしやすく、トランクも十分広くて使いやすい。運転しても見切りが良くサイズもコンパクトなので使いやすい。つまり運転好き・車好きにとって、1台で何でもこなせる素晴らしいモデルなのだ。長い間、日本だけでなくヨーロッパでも最も売れているモデルであり続けたのも頷ける。