【小売流通業界2021】食品スーパーはコロナ特需の反動も 感染対策でDX戦略加速
社会・経済活動は、新型コロナウイルスの感染リスクと依然として背中合わせにある。感染拡大を抑え込めず度重なり発令される緊急事態宣言やまん延防止等重点措置は、国民・生活者に不要不急の外出や大人数での会食や観光・帰省などの行動や移動の抑制を求め、感染リスク軽減のため広がるテレワークは在宅勤務者の増加をもたらし生活圏の昼間世帯人数の構成を変えるなど小売業の事業環境を大きく変えた。感染防止のため現金に触れたがらない生活者の増加は、キャッシュレス決済を定着させた。来店客が過密になるリスクを回避する行動はネットスーパーの利用を促進する。今後の事業環境は、ワクチン接種の拡大に伴う感染の抑え込みや待望される沈静化によって大きく変わることになろう。小売業が見通そうとしているのはデジタルトランスフォーメーション(DX)の進化に託すコロナ後の成長戦略だ。
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日本食糧新聞社