【赤裸々に語る】『全てを彼から学んだ』元検事正からの性加害を訴える女性検事が激白「正直言って憤り」検察庁の対応に「職員を守る気がない」(単独インタビュー全文掲載=前編=)
■職権乱用の指摘「全くのデタラメ、非常に卑劣で同じ法曹として許せない気持ち」
Q 直近では、北川被告の弁護人が女性検事の職権乱用の疑いなどを指摘・主張している。それに対して、主張しているということを初めて聞いたときどう思われたか。 A 弁護人が主張しているのは、私が検察官としての職権を乱用して本来であれば入手できないような資料を入手して、それを私個人の被害を立証するのに使おうとしたというような誹謗中傷をしてきたわけですが、事実としては全くの事実無根で、確かに物理的にその資料を私が検事として入手することはできますが、それをしてしまったらまさに職権乱用だと思っていましたので、検察庁の裁判担当の方に対して、私が自分で手に入れることは不適切だから検察庁の方で手に入れてもらって、それを私=被害者に対して証拠として開示してくださいというふうにお願いをして、検察庁の方が入手してくださって、それを私に開示してくれたという流れになりますので、職権乱用という事実は全くのデタラメです。 また、個人情報が弁護人に見える状態であったことが秘密漏洩の罪にあたるのではないかということを北川被告の弁護人が言っていますが、それは検察庁が弁護人にその資料を使って私が作った書類を見せるときに、個人情報を秘匿しなければいけないところはマスキングしなければいけないのですが、検察庁がそれをマスキングしなくてもいいと判断したのか、マスキングをすべきところをしなかったミスなのかは分からないですが、検察庁がマスキングをすべきところをマスキングせずに見せてしまったという結果であるのであれば、検察の不手際に過ぎなくて、私が個人情報を漏洩したのでは全くないので。 そういう意味では、本当に事実無根の誹謗中傷をして情報操作、私が検事としても個人としても信頼できない人間なんだよということを印象付けて、個人攻撃するような手口だと思いましたので、まず北川被告と弁護人に対しては、非常に卑劣で同じ法曹として許せない気持ちになりましたし、どこまで被害者である私を傷つけて、追い込んで、犯罪者であるという疑いをかけてきたわけですから、何の調査もせずに、本当に許せないなと思いました。