【速報】去年の兵庫県知事選挙で稲村氏の支援を表明した兵庫県内22市長を県民が刑事告発 「公務員の地位を利用した選挙運動は公選法違反」と主張
去年11月に実施された兵庫県知事選挙をめぐり、投開票日直前に県内の22市長が、候補者の1人だった稲村和美氏への支援を表明したのは公職選挙法に違反するとして、県民の1人が神戸地検と兵庫県警に刑事告発したことがわかりました。 【会見ノーカット版】【兵庫県知事選】「市長会有志」の稲村和美氏支援表明は公選法違反として兵庫県民の女性が刑事告発 代理人弁護士会見 刑事告発したのは、元川西市議の中曽千鶴子氏です。 去年11月17日に投開票された兵庫県知事選挙では約111万票を得た前職の斎藤元彦氏が再選しています。 約97万票を得た稲村和美氏は次点で落選しましたが、投開票直前となる14日に県内の22の市長が「市長会有志」として稲村氏の支援を表明していました。
■代理人は「公務員の地位利用による選挙運動の禁止」に抵触すると主張
刑事告発をした代理人弁護士の徳永信一氏は、告発状で、選挙期間中の現職市長による候補者への支援表明は「公職選挙法136条の2第2項4号=公務員の地位利用による選挙運動の禁止」に抵触すると主張しています。7日午後に神戸市内で開いた記者会見では「市長会を前に出してする選挙活動は、市長の地位による特定候補者の支持表明と言わざるを得ない」などと述べました。 なお、支援した22市長の内訳は次の通りです。 姫路市、尼崎市、西宮市、洲本市、伊丹市、相生市、加古川市、たつの市、赤穂市、宝塚市、三木市、高砂市、川西市、小野市、加西市、丹波篠山市、丹波市、南あわじ市、朝来市、淡路市、宍粟市、加東市
■丹波篠山市長「机を叩いた場面だけを面白おかしく話題にされ、既得権益を守ろうとしているなどと言われたが、全く違う」
代理人弁護士の会見を受け、丹波篠山市の酒井市長がコメントを発表しました。 【丹波篠山市・酒井隆明市長のコメント】 私たちがなぜあの表明をしたのか理解してもらっていない。県政や知事選では虚偽情報の流布やプライバシー侵害などがあり、このままではますます混乱することは目に見えていた。 市の仕事と県の仕事は不可分。県の混乱は市に大きな影響を及ぼし、市民生活の混乱に直結する。だから、新しい人に新しい県政を期待した。 市長たちは誘い合ったわけではなく、数日で集まり、表明に至った。机を叩いた場面だけを面白おかしく話題にされ、既得権益を守ろうとしているなどと言われたが、全く違う。 混乱を収束させたかったのだと多くの県民に知ってほしい。
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