「車の選び方が変わった」走り屋だった元カーディーラー勤務の男性が“人生を変えられた”1台とは?
「1台の車との出会いで人生が変わる」。なんと大げさなと思う人もいるかもしれないが、「そういう体験したことがある!」という人も多いのではないだろうか。東京都在住の小澤さんもそのひとり。幼い頃からの車好きが高じて車業界に就職。「速い車ばかり乗っていた」というが、ある時その価値観が大きく変化し、車選びも大きく変化。車を変えたことでライフスタイルも変わったという。“走り好き”だった小澤さんの人生を変えた出会いとは? 【写真】今だったら時価数百万円のお宝に…『R33スカイライン』『Z31フェアレディZ』ほか小澤さんの愛車遍歴
■「スピードとデザイン」から車選びの条件が変わった「自分ひとりではなく家族のことを考えるようになった」
小澤さんの興味は若い頃から車一筋。少年時代に魅せられたF1がきっかけで“速い車”に憧れてきた。好きが高じて、車の専門学校に進学し、そのままカーディーラーに就職。仕事としても車に携わってきた。 「免許を取得してからスピードが出る車や、趣味嗜好性が高い車が好きで、さまざまな車を乗り継いできました。具体的には、フェアレディZを皮切りに、スカイラインなどのスポーツカーから、北米仕様の逆輸入車・インフィニティFXなどSUV、コンパクトカーやステーションワゴンも乗りました。『スピードが出て遠くまでドライブを楽しめる車であること』『所有欲を満たす見た目であること』が車選びの譲れない条件でしたね」 そんな現在、小澤さんの現在の愛車は、日産『NV200バネット』をベースにオートバックスセブンが展開するガレードジライフスタイルブランド「GORDON MILLER」(ゴードンミラー)がカスタムを施した『GMLVAN C-01』。天然木を使った内装がおしゃれと、キャンパーやアウトドア好きの間で話題の1台だ。 だがこの車は、これまで車選びの絶対条件だった「スピードが出て」とは対極と言っても過言ではない商用車ベースのバン。しかも、「屋外でするバーベキューですらめんどくさいと思うような人間ですからね(笑)。アウトドアなんてまったく興味がありませんでした」と話すほど、アウトドアとは無縁の生活を送ってきたなかで、何が自分のライフスタイルに合っていると感じたのだろう。 「きっかけは、それまで商用バンとしてしか見ていなかった『NV200バネット』にカスタムが施されて、ボディーカラーが変わったことで、カッコイイと思えたことですね。そして、それまで自分のことだけを考えて車を選んでいた状態から、子どもができて、家族のことを考えるようになったことがまずひとつです。この車を買ったからといって、キャンプをやらなければいけないわけでもないし、釣りをやらなければいけないわけでもありません。移動した先でアクティビティをするというのはどの車でもできることですが、現地で車の中で過ごせるというのはこの車だからこそ。その場所に行って、ただのんびり景色を楽しみながら過ごすだけでもいい。妻や子どもとはもちろん、親たちとも一緒に車の中で過ごしながら、新しい発見や体験をさせてあげられる。この車によって、家族と共有できる豊かな時間を作れることが大きかったです」