【初心者向け】電装系DIYの第一歩、ギボシ端子の取り付け方
電気の通り道である配線ケーブル。その配線ケーブル同士の接続には樹脂でできたカプラーや金属製の端子(正式には圧着端子)が使われています。新車をノーマルで乗る場合、意識することはまず無いと言えますが、カスタムでウインカーに代表される灯火系パーツを取り付ける場合、自分で端子を付けなければいけないことがあります。また前オーナーが取り付けたそれらのパーツが点灯せず、確認してみたら端子が正しく取り付けられていなかったのが原因だった、というのはよくあることです。そんなときに役立つ端子の取り付け方を、代表選手であるギボシ端子を例に解説していきます。正しい道具を揃えた上で作業すれば難しくないので、チャレンジしてみよう。 【画像】端子の取り付け工程をギャラリーで見る(30枚) 文/Webikeプラス 佐久間則夫
端子の種類
配線接続に使う端子には多くの種類があります。闇雲に端子やその加工をする道具を買ってしまうと使えないことになるので予習が必要です。端子には大きく分けてクローズドバレル端子とオープンバレル端子があります。クローズドバレル端子とは、配線ケーブルの芯線を通して固定(“圧着”や“かしめる”と言います)する部分が閉じた筒になっているもののことです。裸圧着端子と絶縁被覆付圧着端子に分けられ使う道具も違います。 対するオープンバレル端子は配線固定部が開いた2つの爪(芯線を固定するワイヤーバレルと被覆部を固定するインシュレーションバレル)になっていて、芯線と被覆の2箇所を圧着します。バイクや車で用いられているのはこちらです。 オープンバレル端子にはギボシ端子、平型端子(ファストン端子)、丸端子、クワ型端子、端子同士をつなげる部分が配線固定部に対し90度曲がった旗型端子等の種類がありますが、取り付け工具は基本的に同じです。カプラーも、配線ケーブル1本1本にカプラー用のオープンバレル端子を取り付け、その端子を樹脂製のハウジングに差し込む構造となっているのでオープンバレル端子の仲間と言えます。