【初心者向け】電装系DIYの第一歩、ギボシ端子の取り付け方
被覆部の圧着で重要なのが爪を食い込ませないこと。爪が密着し被覆が変形する程度に押さえ込んでいる、またはわずかに食い込んで、端子が配線ケーブルに対しぐらつかなければいいので電工ペンチは軽くクっと挟むだけでOKです。 強く挟みすぎて爪が被覆を貫通すると芯線を切ってしまうので、様子を見ながら圧着しましょう。 力いっぱいカシメれば良いワイヤーバレルとは違い、慣れが必要なのがインシュレーションバレルの圧着なので、全く経験がないならいきなり本番に挑むのではなく練習しておくのをおすすめします。 圧着が終わったらスリーブを端子に被せます。スリーブには膨らんだ部分があるので、そこにインシュレーションバレルがはまるようにします。スリーブは大きな故障や火災の原因になるショートを避けるために重要なので必ず、そして正しく装着します。 同じようにして逆側を取り付けます。 取り付けられたら実際に両端子を組み合わせ、正常に差し込めて固定できるか、外そうとした時に端子が抜けないかを確認します。これで取り付け終了です。
まとめ
ギボシ端子を含めたオープンバレル端子の取り付けは、道具さえ揃っていればそう難しくありません(極めようとすると奥がとんでもなく深い上に高価な工具が必須になりますが)。ただ作業不良によるショートは危険で重大な故障につながるので、端子を取り付け配線ケーブル同士をつなげた時、端子がスリーブに覆われ露出していなことを確認し、もし露出部があった絶縁テープで覆って確実に絶縁しておきましょう。
佐久間則夫