〈食べログ3.5以下のうまい店〉ドーナツ探求家も感動! おいしい記憶を呼び覚ます、ハワイがルーツのケーキドーナツ
「LOCO」のドーナツは「ハワイ生まれ」。ハワイのドーナツというと「マラサダ」を思い出す人もいるだろうが、同店のドーナツはマラサダではない。オーナー夫妻の物語があるドーナツだ。オーナー夫妻はハワイに滞在していた時、出産、子育てをして、ハワイのローカルスイーツ店を食べ歩いていたと言う。そこで出会ったのが、現地のパティシエが作るとびきりおいしいケーキ生地のドーナツだった。
「そのドーナツを食べた時の息子のうれしそうな顔が忘れられないんです」と、これまたうれしそうに、懐かしそうに語るオーナー。そのドーナツの味に魅了されたことと、まだ小さかった息子さんとの思い出が「LOCO」を作る原動力となったのだ。 現地のパティシエにレシピを学んだものの、気候も材料も異なる日本でその味を再現するのは容易なことではなかったとか。幾度となく試作をくり返し、揚げては食べ、揚げては食べの日々を経て、ようやくオープンに漕ぎ着けた。
溝呂木さん「店内に流れるゆったりした雰囲気は、せかせかしないのんびりした保谷の空気? いやいや、ここに漂うのは「ハワイのゆるやかな風」です。近所に住んでいたら「ちょっとドーナツ食べに行こう」と、ふらっと立ち寄る“お気に入りの場所”になることでしょう。」
一番人気はヘルシードーナツ!?
同店のショーケースには、いろいろな味の手作りドーナツが並ぶ。シンプルな味付けのものからチョコレートで楽しく飾ったものまで30種類近くあり、迷うお客さんも多いとか。どれを買うか迷ったら、まずはお店で一番人気の「バターミルクシュガー」テイクアウト216円/イートイン220円を食べてみよう。
あまり聞き慣れない「バターミルク」という素材は、牛乳からバターを作る時に残る液体のこと。バターの製造工程で、牛乳に含まれる脂肪分がバターになるため副産物として「バターミルク」が残る。バターミルクは脂肪分が少ないのに、タンパク質やカルシウム、ビタミンなどを豊富に含んでいるのだとか。