【惣菜業界2021】食品スーパーの惣菜部門はコロナ禍で伸び悩み 進化の方向性探る
昨年のコロナ禍は食品スーパーの売上げを押し上げたが、惣菜だけは取り残された。日本スーパー協会、全国スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会の業界3団体の年次統計を見ると、総売上高が5%増となる中、惣菜は前年並みにとどまった。2021年2月には0.4%増と持ち直したものの、同月の生鮮3部門計の2.1%増には及ばない。食品スーパーの中で成長分野と目されてきた惣菜部門は思わぬ岐路に立たされている。それでも、惣菜の長所であるすぐに食べられる簡便性や、1回で食べ切れる適量を求めるトレンドに変わりはないとの見方が大勢だ。コロナ禍の環境変化では惣菜の値頃感も課題として指摘されているが、ここでは長期的な視野で惣菜価値の進化を目指す最近の動きを取り上げる。
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日本食糧新聞社