「メイクは選手の精神的な支えにもなる」コーセーが取り組むスポーツ支援
スキンケアやメイクを通して、競技や選手にプラスの影響を
ースキンケアやメイクアップの方法を選手にお伝えしているとのお話でしたが、具体的にどのようなサポートを行っているのか教えてください。 「ビューティスペシャリスト」と呼んでいる、弊社のメイクアップアーティストを中心に、肌を健やかに保つためのスキンケア方法をお伝えしたり、メイクアップを提案したりしています。 最近ですと「サンロッカーズ渋谷」の専属チアリーダー「サンロッカーガールズ」の方々に、公式メイクとして全員で揃ったメイクができるように講習会を開きました。 また、アーティスティックスイミング日本代表選手にも毎年メイクの講習を行っています。アーティスティックスイミングでは、試合当日にメイクチームが会場に入れないため、選手自身がセルフメイクをする必要があります。 そこで講習会を開き、選手にメイクデザインをしっかり覚えていただきます。また、選手一人ひとりがきれいにメイクできることはもちろんですが、整列したときに全員のメイクに統一感があり、揃っていることも大切なポイントです。 そのため、最後に必ず選手全員で横に並んでもらい、それぞれの骨格や目の造形などにあわせて、アイラインの長さや色味の濃さなどの調整を行っています。
頻度は競技によって異なりますが、アーティスティックスイミングの場合は年1~2回ほど、フィギュアスケートの場合はアイスショーやエキシビションの際に選手にメイクを行っており、回数としては年3~4回ほどです。 ゴルフ選手などには定期的に、日やけ止めなどの化粧品を提供したりもしています。
ー御社がメイクを考案している競技では、どのような流れで「本番のメイク」が決まっていくのでしょうか? たとえばアーティスティックスイミングでは、チームから水着を見せてもらった後、曲と演目のイメージに合わせて弊社のメイクアップアーティストがデッサンを行います。講習会当日にそのデッサンを監督やコーチにお見せして、その場で意見を出し合いながら、全体の色味やアイラインの引き方など細かなところまで決定していきます。