「メイクは選手の精神的な支えにもなる」コーセーが取り組むスポーツ支援
ー一般の方向けのブランドがスポーツ時にも使えるようになったのには、技術の進歩が背景にあるんですね。 そうですね。たとえば、メイクの仕上げに噴霧するだけで化粧崩れを防げるフィックスミスト 「メイク キープ ミスト EX +」では、高いメイクキープ効果と耐水性を持つ「スーパーメイクコート成分」を配合しています。この成分は、「架橋型MQレジン」という皮膜を形成する樹脂素材で、汗やこすれに強い強靭性と肌の動きに追従する柔軟性を兼ね備えています。そのため、毛穴やシワといったメイクよれしやすい部位にフィットしながら、表情変化によるメイクよれや時間経過によるテカリを防ぎます。 それから、メイクの仕方でも化粧崩れは防ぐことができます。たとえば、アイカラーをリキッドタイプ、パウダータイプ、リキッドタイプの順に重ねる“サンドイッチ塗り”という方法は、水中などでも落ちにくく、きれいな発色を出すことができます。この方法は、フィギュアスケートやアーティスティックスイミングの選手もよく使っています。 その他、基本的なことにはなりますが、スキンケアをした直後にすぐメイクにうつらず、肌を落ち着かせる時間を設けるのもポイントです。スキンケアがしっかりと肌になじんでからメイクをすると、メイクの持ちもよくなります。
ー幅広いアスリートへの支援にも注力されています。どのような取り組みをされているのか教えてください。 一人ひとりの健康的で幸せな生活をサポートし、健康への意識を高めてもらうことなどを目的に、各種競技団体や個人選手の支援を通じてスポーツ振興に取り組んでいます。 はじまりは2006年です。日本スケート連盟とオフィシャルパートナー契約を、日本水泳連盟のアーティスティックスイミング日本代表(マーメイドジャパン)とオフィシャルスポンサー契約を結びました。 近年ですと、2020年にプロダンスリーグ「D.LEAGUE」に参画したり、2023年にプロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」に所属する「サンロッカーズ渋谷」とオフィシャルトップパートナー契約を結んだりもしました。 また、選手の皆さんが自信を持って演技に集中できるよう、スキンケアや競技によってはメイクアップの方法もお伝えしています。 ーなぜこうした取り組みを始めたのでしょうか。 美を創造する企業として、芸術性やファッションと親和性の高いスポーツを中心にサポートしようと思ったことがはじまりです。 また、弊社社長の小林一俊は、学生時代アイスホッケーに打ち込んでいたこともあって、“ウィンタースポーツの発展を応援したい”という気持ちもありました。 弊社が支援を始めたときにウィンタースポーツが多く選ばれていたのには、そういった経緯もあります。