「ラーメン8万杯売らないと資金回収できない…」券売機新調、値上げ、個人店に重くのしかかる負担…新紙幣対応は各業界でどれくらい進んでいる? 専門家が解説
◆「旧札が使えなくなる」と呼びかける詐欺に注意!
ユージ:新紙幣の発行について、塚越さんはどうご覧になっていますか? 塚越:日銀は来年3月末までに現在発行されている紙幣の46%を印刷する予定なので、思ったよりも新札の普及が速いです。そうなると、ビジネスのことを考えると(新紙幣に対応した機械の導入よりも)キャッシュレス決済に切り替えるという判断は理解できます。 一方で、特に公共交通機関などでは現金派の人も根強く、全部を一気に変えるのはなかなか難しいところです。そして、一番気を付けていただきたいのは詐欺です。20年前と比べてSNSが発達しています。財務省も注意喚起をおこなっていますが、今まで通り旧札が使用できるのに、SNSで「旧札が使えなくなるので新しいものに交換する」といった詐欺が広がる可能性があります。怪しいと思ったら近くの人に相談し、新紙幣発行に乗じた詐欺にはみなさん気を付けましょう。 (TOKYO FM「ONE MORNING」2024年6月12日(水)放送より)