女王に惜敗も「誇りに思う」精華女子は堂々の3位 エースの矜持示した25得点【ウインターカップ】
◆バスケットボール・全国高校選手権女子 京都精華学園72―70精華女子(27日、東京体育館) 無情のブザーが鳴り響く。日本一を見据えて初の4強入りを果たした精華女子の進撃は、3連覇を目指す京都精華学園の前にわずか2点差の惜敗で止まった。司令塔の中釜光来(3年)は「誇りに思います」。仲間とつかんだ堂々の3位だ。 ■「うお~スゲー発想」超巨大ヌードルツリー登場【写真】 最終クオーター残り43秒、U17(17歳以下)日本代表の清藤優衣(3年)が3点シュートに成功。3点差に迫り、残り3・9秒でフリースローを獲得した。清藤が1本目を沈めて2点差。2本目を外し、リバウンドから逆転を狙う試みはかなわなかったが最後まで攻めた。 留学生がマークされる中「全部自分が決めるつもりだった」。エースの誇りが5本の3点シュートを含むチーム最多25得点の結果に詰まる。ただ「ミーティングでも絶対に勝とうと話していた。勝ちきれず悔しい」と心中を吐露すると涙した。 過去最高成績だった2019年度大会の8強超えも果たし、決勝を懸けて強豪と熱戦を展開。全国に大きく「精華女子」の校名をとどろかせた。大上晴司監督は「選手たちは本当に最後までよく頑張ってくれた」と優しい目で教え子をねぎらった。