ウインターカップ2024女子決勝　京都精華学園対慶誠　第3Q、パスを出す京都精華学園・桃井（右）（撮影・横山健太）

＜ウインターカップ2024全国高校バスケットボール選手権：京都精華学園59－54慶誠＞◇28日◇女子決勝◇東京体育館 【写真】シュートをブロックする京都精華学園・ンガルラ・ムクナ・リヤ 　京都精華学園が慶誠を下して、史上2校目となる大会3連覇を決めた。また、全国総体、U18日清食品トップリーグもそれぞれ連覇。2年連続3冠という新たな偉業も達成した。 　序盤はお互い硬さが見えながらも、コンゴ出身の留学生ンガルラ・ムクナ・リヤ（1年）らが得点を重ねる。林咲良（3年）、満生小珀（1年）らも切れ味鋭いドリブルや観客をうならせるドライブで、攻撃を展開。守備でも相手得点源のロー・ジョバ（3年）を封じ込め、前半を35－30で折り返した。第3クオーター（Q）からも一進一退の攻防戦が続いたが、最後は女王の意地を見せ、接戦をものにした。 　重圧をはねのけた。ここまでは準々決勝の鵬学園（石川）、準決勝の精華女子（福岡）と接戦続き。それでも選手たちは「ここまで自分たちで頑張ってきたんだから、最後は優勝したい」。連覇や偉業よりも、ともに汗を流してきた仲間たちと歓喜することを目指し、最後に冬の聖地で栄光をつかみ取った。 　山本綱義監督（74）は「今年は勝ち上がっていくのに難しいチームと思っていた。私の寿命はこのチームで3年ほど縮んだんだんですが、今優勝してくれたことによって、5年は長生き出来る。子どもたちに感謝です」と話し、最後に「寿命をありがとう」と笑いを誘った。【大島享也】