金子が2年ぶりの王座奪還!石田が女子2連覇を達成|全日本選手権個人タイムトライアル
金子が2年ぶりの王座奪還!石田が女子2連覇を達成|全日本選手権個人タイムトライアル
6月21日(金)、静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで個人タイムトライアルの日本最速を競う全日本選手権個人タイムトライアルロードレース大会が開催された。 梅雨入り初日で大荒れの天候にもかかわらず、選手たちは熱いレースを繰り広げた。注目の男子エリートは金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)が2年ぶりにタイトルを獲得。女子エリート+女子U23はU23の石田唯(早稲田大学)が2連覇を果たし、男子U23は昨年のロード覇者である鎌田晃輝(JCLチームUKYO)が優勝した。
男子U23 – 鎌田晃輝が圧倒的なタイムで優勝
男子U23のレースは、5kmのサーキットを5周する25kmのコースで行われた。19名の選手が2つのウェーブに分かれてレースが行われた。 ウェーブ1では、昨年3位の伊藤恭(群馬グリフィンレーシングチーム)が序盤で好タイムを記録したが、後半に菅野蒼羅(宇都宮ブリッツェン)が安定した走りで巻き返し、41分47秒のタイムで暫定1位となった。伊藤は5周目にタイムを落とし、菅野から12秒遅れで暫定2位に留まった。 ウェーブ2では、島崎将男(NIPPO・EF・マルティーグ)が安定した走りを見せ、菅野から54秒遅れで暫定3位に。そして、昨年のU23ロード覇者である鎌田晃輝(JCLチームUKYO)が39分56秒という圧倒的なタイムを記録し、優勝を確信。昨年覇者の寺田吉騎(シマノレーシング)も好タイムを出したが、鎌田には及ばず32秒遅れで2位となった。 鎌田は、「1周目から調子が良く、安定したペースを刻みながらラスト2周でさらにペースを上げることができた。優勝を確信していた」と語った。
女子エリート+女子U23 – 石田唯が連覇を達成
女子エリート+U23のレースも男子U23と同様の25kmで行われた。今年も少人数のレースとなったが、各選手が持ち味を発揮した。 まず、上りを得意とする大堀博美(イナーメ信濃山形)が安定した走りを見せたが、先日行われた全日本学生選手権個人ロードTT覇者の渡部春雅(明治大学)が49分47秒で暫定トップに立った。しかし、昨年覇者の石田唯(早稲田大学)が後半に安定した走りを見せ、渡部のタイムを17秒上回り、見事に連覇を達成した。 石田は京都出身の22歳で、ロードレースだけでなくシクロクロスやマウンテンバイクでも活躍している。昨年、ツール・ド・ラヴニール・ファムでは日本人最上位の総合23位で完走し、マウンテンバイクでは現在XCOのU23全日本チャンピオンだ。