<ラグビー>トップリーグ覇者 パナソニックのBK山田章仁の葛藤と進化
ただ、単身でオーストラリア留学を繰り返した学生時代は「世界で活躍できる人になりたい」と、アメリカンフットボールを始めた頃は「アスリートの枠を超えたい」と口にしていた。そう。山田が真に目指すものは、自分の頭脳と身体能力で万国から賞賛される国際人なのだ。 この日の活躍はもちろん、「インターナショナルプレイヤー」とて、通過点に過ぎないのかもしれない。チームの祝勝会を終えた頃、本人は言った。「まぁ、世界で活躍するにはテストマッチプレイヤーにならないといけないかな、と。目標にしやすいですし、そうなることが自分を悪くするわけではないので…」 大目標を果たすためにあえて「軸」を変質させる山田は、パナソニックの一員として今後は、3月1日から日本選手権に挑む。 (文責・向風見也/ラグビーライター)