「G-SHOCK」のカシオがCVR最大40%を達成したEC改善施策とは? 「AI活用」「検索機能+レコメンド改善」など施策まとめ
┌────────── 商品詳細ページにも工夫があります。たとえば「G-Shock」でベストセラーの“GA 2100”は4色展開です。従来は商品をクリックすると、クリックされた色の商品だけが表示されていました。今は商品をクリックすると、商品詳細ページ上でさまざまなカラーバリエーションが表示されます(グリーン氏) └──────────
■ AIを活用した検索機能の改善 Casioでは、検索機能を改善する前は、商品データの処理が充分でなく、各商品の属性をスタッフが時間をかけて手作業でリンクさせない限り、複雑な検索クエリに対して適切な検索結果を表示させることができませんでした。 Nosto社のAIを活用した検索機能によって、消費者――特にモバイルユーザーは、色、形、商品名などの属性を入力することで、ECサイトで商品を簡単に見つけることができるようになりました。CasioのECサイトと「G-SHOCK UK」のサイト訪問者のうち12%は、購入までの過程で検索バーを利用しています。 ■ ユーザー行動の可視化によるトラブルの特定 Casio UKはユーザー生成コンテンツに、イスラエルのYOTPO社が提供するECサイト向けレビューマーケティングツール「Yotpo」も利用しています。「Yotpo」を導入する企業は、レビュー、テキストメッセージ、Eメール、サブスクリプションプログラムなどを作成できます。 Casio UKはこのほか、サイト訪問者のページ内の動きを、動画やヒートマップで確認できるサイト分析ツール「Hotjar」も利用しています。「Hotjar」は仏Contentsquare社が手がけています。 ┌────────── サイトユーザーのヒートマップは、何がユーザーを困らせているのか、あるいはサイト内にバグがあるのかを確認するとき、特に役に立ちます。また、Webサイト上で何度クリックしても機能しないボタンがある場合、トラブルの原因を特定するのにも役立ちます。しかし、マニュアルで確認する必要があるため、特定にはかなり時間がかかります。(グリーン氏) └──────────