スーパーフォーミュラ公式テスト/ルーキーテストが鈴鹿サーキットでスタート。セッション1は牧野任祐が“車両乗り換え”しながらトップタイム
12月11日、三重県の鈴鹿サーキットで2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テスト/ルーキーテストが始まった。初日午前のセッション1は牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が6号車でトップタイムを記録している。 【写真】サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)2024スーパーフォーミュラ公式テスト/ルーキーテスト 近年シーズン終了後の12月に公式テスト/ルーキーテストを開催しているスーパーフォーミュラ。2022年は2日間の開催だったが、2023年から3日間に拡大。ドライバーについては前半2日間が制限なしとなるも、最終日の2セッションはSFレース出走回数が“積算で4戦未満”のドライバーに限定される実質上のルーキーテストになる。 2024年のスーパーフォーミュラ公式テスト/ルーキーテストは、女性ドライバーの小山美姫や、2022年以来のドライブとなるサッシャ・フェネストラズ、FIA F2からファン・マヌエル・コレア、ザク・オサリバン、さらには2025年のF1フル参戦が決まっているオリバー・ベアマン、そして体調不良で不参加となってしまったが、同じくF1デビューが決定しているアンドレア・キミ・アントネッリなど、さまざまなドライバーが集結することになっている。 迎えたテスト初日は、冬らしい晴天が広がった鈴鹿サーキット。セッション1スタート時刻となる10時の気温は9度と低いが、風はそれほど強くなく日差しがあるため、そこまで寒さは感じない。走行も1セッションあたり2時間となるため、最初はコースインした車両とピットで待機する車両が分かれ、コースイン組でも1周でピットに戻るマシンと連続周回を重ねるマシン、各チームで選択が分かれた。 序盤は野尻智紀(TEAM MUGEN)が1分38秒022を記録してトップに立つが、30分ほど経過したときに牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分37秒810で上回る。なお牧野は、セッション1序盤は5号車をドライブしていたものの、後半の一部時間で太田格之進の6号車を走らせている。 牧野と野尻のトップ2に続いたのは「この一日に賭けている」と宣言した関口雄飛(Kids com Team KCMG)で、まずは1分38秒588で3番手につける。しかし、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分38秒107、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)が1分38秒140で関口を上回ってくる。 その後もアクシデントなどは起こらず、セッション1は順調に進んでいく。“5号車”をドライブする牧野が1分36秒743でトップタイムを更新。そして残り30分を切ると各車の走行が活発化し、ラスト10分ではスーパーフォーミュラならではの“アタック合戦”の幕が上がる。 そこで好タイムを記録したのは“6号車”に乗り代わった牧野で、セクターベストを刻むと、1分37秒191の2番手タイムを記録し、号車は異なるが“牧野任祐のワン・ツー”というテスト感あるリザルトに。しかし、大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が1分36秒968で牧野に割って入る2番手タイムを記録すると、佐藤が1分36秒761でそれを上回る2番手に飛び込む。 さらには阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が1分37秒149で5番手、最終盤には7号車ドライブの福住が1分36秒968で3番手に入った。セッション中に乗り代わった“6号車の牧野”は6番手、7番手には三宅淳詞(ThreeBond Racing)が入り、関口が8番手となった。 ルーキー勢はイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が11番手で最上位となり、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’Sは17番手、小出峻(San-Ei Gen with B-Max)は18番手でセッション1を終えている。 2024スーパーフォーミュラ公式/ルーキーテストの初日は、お昼の休憩とピットウォークを挟み、14時から午後のセッション2が行われる予定だ。 [オートスポーツweb 2024年12月11日]