「7年目の再出発」中村奨成・広島カープ “打てる捕手” から外野一本 印象に残る「2つの打席」 に見る成長
そんな中村奨成の守備の成長を感じさせるビッグプレーが飛び出したのは、8月17日のこと。1対1同点の5回ウラ、ファウルフライをダイビングキャッチしました。 中村奨成 選手 「打てていなかったので、あのとき。なんとか守備でという思いでやっていたので、本当に一生懸命追っかけていました」 ― かなり打球も切れながらフェンスも気になるところがあったと思うんですが? 「壁とかも一切、気にしてもいなかったので。そのあと、アカさん(赤松真人 コーチ)に『フェンス、見えてた?』っていう話をされたときに『そういえばフェンス、全然気にしてなかったわ』と思って…」 外野守備の着実なレベルアップを図る中村奨成ですが、攻撃面でも1軍レベルへの成長を見せています。その中でも特に印象に残っている “2つの打席” があったと振り返ります。 中村奨成 選手 「アキさんがヒットで出て、あのときは1点差でした。何かしらこう仕掛けるだろうなっていう心の準備はできていたので」 8月28日の中日戦。1点ビハインドの4回に先頭の秋山がヒットで出塁した場面で回ってきた2番・中村奨成は、バントの構え―。 その初球はバットを引きます。そして、迎えた2球目。 実況 伊東平 アナウンサー 「さあ、ここはバスターで行った。サード、前進していた。その横を破りました。ここはバスターエンドランという形で秋山スタート、中村奨成はヒッティング」 中村奨成 選手 「初球、バントのサインが出て、引いて…。これ、なんかそろそろ来そうだなっていうのは、藤井(彰人ヘッドコーチ)さんとその前から話はしていたので、心の準備というのはできていましたね」 ― バントは、プロに入って1軍では? 「決めたことないですね。はい。なので、バスターエンドランなんてたぶん、なおさらないですね(笑)。いや、本当にぼくのこの1軍生活の中でも初めてのサインといっても過言ではないので、それを一発で決められたっていうのは、少しはちょっと貢献できたかなっていうのは思います」