研ぎの達人がいるかっぱ橋の老舗で、料理家の山田英季さんが選んだ3本の包丁。
鎌田さんによれば、通常の包丁は本来の切れ味の7~8割という状態で店に並ぶ。その刃をより薄く研ぎ直す「本刃付け」をすることで、しっかり切れて使い手に合う包丁に仕上がるのだ。なるほど、山田さんが「研ぎができる店」を推した理由はここにあった。 こうして山田さんが選んだのは、下の3本。握りやすさ、切れ味に加え、「姿の美しさも決め手です。見た目が好きだと料理も楽しくなりますよね」。
(包丁)おすすめは18~21cmの牛刀。 長めのペティナイフも人気です。
日本で昔から使われていた菜切り包丁と、先端が鋭く肉や硬い食材も捌ける牛刀。そのいいとこ取りで生まれたのが三徳包丁。それぞれに洋包丁(刃を両側から付けた両刃)と和包丁(片刃)がある。
ペティナイフ
あると楽しさが増す刃渡り15cmの小型包丁。
かまた刃研社 1923年、浅草で刃物の研磨業として創業。購入した包丁の手彫り名入れや、店主による月2回の包丁研ぎ教室も好評。 ●東京都台東区松が谷2・12・6 TEL.03・3841・4205 営業時間:10時~18時 不定休
撮影・中川 淳 文・輪湖雅江
『クロワッサン』1117号より ※価格等は取材時のものです。
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