たった1品、1分で「自己肯定感」が上がる:コーセーが提案するメンズメイクの新たな可能性
ここ数年、メンズ美容への注目が高まっている。しかし、こと「メイク」に関しては10~20代のトレンドに限定されており、30代以上の男性は「自分ごと」とは捉えていないようだ。 そんななか、コーセーはたった「1品」「1分」で完成するメンズメイクを提案している。しかも、このメイクによって、「ポジティブな感情が高まる」ことを科学的に検証しているという。第一線で活躍するビジネスパーソンこそ注目したい、メンズメイクの可能性を取材した。
20代以下と30代以上の間に存在する「メンズメイク意識」のギャップ
最近都心部では、淡い色のリップやネイルを使う10~20代の若い男性を見かけるようになった。まずはメンズメイクの現状を、コーセー トップメイクアップアーティストの三保谷優美さんに聞いてみよう。 「今の10~20代は、幼い頃から“親に日やけ止めを塗ってもらっていた世代”です。その延長で、男性もBBクリームの使用や眉を描くなど、ナチュラルなメイクに抵抗が少ないように感じます。また、デジタルネイティブ世代ですから、SNSを通じて“メイクした男性の顔を見慣れている”こと、さらにK‐POPカルチャーの影響で、ファッションの一部としてメイクを取り入れる方もいます」 一方30代以上の男性はというと、20代とは明らかに意識の差があるという。年齢とともにスキンケアは気になるけれど、メイクは「自分ごと」としては捉えていないようだ。社会で活躍する世代ゆえに、環境的に取り入れにくいのだろうか。 「それもあるとは思いますが、一番の要因は“日常的にメイクに触れた経験がなく、習慣化されていない”ことでしょう。特に40代以上の男性は、日やけ止めを塗ることにすら抵抗がある方も多くいます。この世代は“メイク=女性のもの”と考える人もいるようです」 確かに40代以上の男性は、日常的にメイク製品に触れる機会はほぼなく、横目で家族やパートナーのメイク姿を眺める程度だったはず。 「皆さん、メイクといえば下地を塗ったらファンデを重ねてと、“何品も使わなくてはいけない”イメージをお持ちで、“面倒くさそう”“大変そう”というお声も耳にします。メイクセミナーで、“1品だけでいいんですよ”とお伝えすると、意外に思われるようです」