たった1品、1分で「自己肯定感」が上がる:コーセーが提案するメンズメイクの新たな可能性
「他人から見たら、大して差はないかもしれません。でも、私自身は“気持ち”のうえで大きな変化がありました。近距離で誰かと話しても、気にならなくなったんです。ですので、1品の簡単なメイクでも、心理的な効果はあると確信していました」
ジェンダーや年齢を問わず、「メイクの価値」を多くの人に伝えたい
1品1分メイクは、「簡単」で「効果」が分かりやすい。20代に限らず、肌悩みを抱える男性が、メイクに触れるきっかけになり得るように思う。 このようなメイク法の提案以外に、コーセーは男性に対するメイクセミナーを開催したり、公式でもメンズメイクの情報発信につとめている。今後のメンズメイクの展望について、お2人に教えていただこう。
「ジェンダーを問わず、いろいろな方にメイクの価値を提供することが大事と考えています。かつての私のように、肌悩みを抱えつつ、解決法が見つけられない人は多いはずです。男性の場合は、“簡単にメイクしたい”“イメージを変えたい”など、今後いろいろなニーズが判明してくると思うので、研究分野を通してその思いに応えたいと思っています」(末松さん) 「“美しい肌でありたい”と思う気持ちは、男性も女性も同じだと思います。1品1分メイクは、男女を問わず実践できますが、簡単なので男性の方に挑戦していただけたらうれしいですね。一方で、メイクを“義務”とも捉えてほしくはなくて。必要なときに取り入れて、ご自身が ポジティブに過ごせるお手伝いができたらと願っています」(三保谷さん) お2人の言葉通り、コーセーは化粧品をあえて「男性用」「女性用」に分けることはせず、ジェンダーレスな設計にこだわっている。 同時に「男性特有の肌状態に対して、どんなメイクテクニックが有効か」を研究し、スタッフに教育を実施。現在全ての店舗で、男性客が訪れた際にその人に合ったメイクアドバイスができる体制を整えているという。 今これを読んでいる男性の方で、肌に悩みを抱えているなら、一度コーセーのカウンターを訪ねてみてはいかがだろう? 長年の悩みを解消し、ポジティブな気持ちへと誘う、思いがけない一歩になるかもしれないから。