サッカー・U-23日本代表は〝史上最も過酷なアジアの戦い〟を勝ち抜けるか!?
パリ五輪出場権をかけた熱い戦いがいよいよ今週から始まる大岩ジャパン。大会の見どころ、勝ち抜くためのキーマン、大きな壁として立ちはだかる強敵など、さまざまな視点で分析する。 【写真】大会を勝ち抜く上でキーマンとなる選手ほか * * * ■過酷な大会で軸になるエースは? 今夏に開催されるパリ五輪出場をかけ、アジア最終予選を兼ねたU-23アジア杯(カタール)に挑む、われらがサッカー・U-23日本代表。 1996年のアトランタ五輪以降、7大会連続出場している日本は、今大会で3位以内に入れば、パリ五輪への出場権を獲得。4位となった場合は、アフリカ4位のギニアとの大陸間プレーオフに回ることになるが、今大会にはいくつもの不安要素があるため、〝史上最も過酷なアジアの戦い〟ともいわれている。 過去、日本が何度も辛酸をなめてきた中東が開催地であること。そして、宿敵・韓国をはじめ、中国、UAEという難敵ぞろいのグループリーグに入ったこと。 さらに、国際Aマッチデー期間外となるため、この世代を牽引してきたMFの鈴木唯人(デンマーク・ブレンビー)を筆頭に、欧州で活躍する選手の多くを招集できなかったことなど、さまざまな不安要素があるのだ。 そんな過酷な大会を勝ち抜く上でキーマンになるのは誰なのか? まずは〝攻撃の軸〟について、サッカーライターの川端暁彦氏がこう語る。 「日本のポテンシャル的には五輪本大会でメダルを狙える可能性も十分にあります。だからといって、アジアの戦いが楽勝かといえば別もので、シビアな戦いが待っている。そこで攻撃の軸となるのは、フル代表の経験もあるFWの細谷真大(柏レイソル)です」 細谷といえば、今年1月に行なわれたアジア杯でA代表にも招集されたストライカーだが、その後に開幕したJリーグではこれまでノーゴールと結果を出せていない。 「調子が上がらないとはいえ、この世代のエースなので、細谷が軸になってくれないと。ちなみに、細谷はこれまで9番や11番を着けていましたが、今回は19番。スカウティング(相手チームの分析)を妨害する意図で背番号をシャッフルすることはあるので、攪乱させる意図もあるのかも」