サッカー・U-23日本代表は〝史上最も過酷なアジアの戦い〟を勝ち抜けるか!?
■準々決勝で対戦したくないのは中東のあの国 今大会は、中2日の過密日程での戦いが続く。まずはグループリーグ2位以上を決めて勝ち上がらなければ話にならないが、どんなチーム運用が求められるのか? 「大岩監督も『パワーが必要なグループ』と表現しています。要するに、グループリーグは7割ぐらいの力に抑え、決勝トーナメントから全力、というようなやり方が許されない強敵ぞろいです」(川端氏) 初戦の相手は中国だ。 「日本以上にコロナ禍での規制が厳しく、国際試合の回数が激減。日本代表スタッフも『情報がない』と話していました。そういった不気味さはありますが、中国の選手も必要な国際経験を積んでいないともいえます。出たとこ勝負になりますね」(川端氏) 第2戦はUAE。開催地カタールの隣国だけに、UAEからすればホームに近い感覚で戦えるだろう。 「中東で戦うUAEはいつも強い。技術のある選手もそろっていますし、簡単な試合にはならないはずです」(川端氏) そして、最後に韓国との一戦が控えている。 「できれば韓国戦の前に2勝して、余裕を持って臨みたい。ただ、2連勝しても突破が決まらず、韓国戦がサバイバルマッチになる可能性もあります」(川端氏) さらに、五輪出場のためには決勝トーナメントで3試合を戦い抜く必要がある。 「大岩監督も『6試合を戦い抜く意識で運用する』と言っていました。ただ、グループリーグを突破できなければ意味がない。日本は半分くらいメンバーを代えながら戦っていくはず。まさにチームの総合力が問われます。 ただ、日本代表のスタッフは中2日の連戦へのノウハウも持っています。むしろ、心配すべきは中東での長期滞在で、体調を崩してしまう選手がどうしても出てくること。臨機応変さが求められます」(川端氏) ちなみに、決勝トーナメント初戦となる準々決勝で当たる可能性が高いのはカタール、オーストラリア、ヨルダンだ。 「ヨルダンが一番嫌ですね。開催国のカタールも嫌ですが、後ろからきっちりつなぐ理詰めのサッカーをしてくるので、日本は対応しやすい。オーストラリアも同様です。でも、ヨルダンは割り切って、日本が苦手な引いて守ってカウンター勝負という〝アジアの戦い〟をしてくるはずで、苦戦しそうです」(川端氏)