【就職ランキング】大学生が働きたい企業は? トップの会社は6連覇
「コンテンツ企業」が人気
「2025年卒 就職人気企業ランキング」では、上位10社のうち出版社が4社を占めました。これは01年卒ランキング以来、初めてのことです。そのほかにもゲーム会社の任天堂など、強いコンテンツを持つ企業の人気が高まる結果となりました。スマホなどでも簡単に見ることができる漫画やアニメ、ゲームといったコンテンツの人気は高まっており、ビッグヒットも毎年生まれています。学生の身近にあり、産業として成長も見込めそうなジャンルとして、コンテンツ系企業の人気が高まっているのでしょう。ただし、23年の採用人数で見ると、講談社27人、集英社24人、小学館17人、KADOKAWA32人と、多くはありません。難関大の学生からの人気も高く、かなり狭き門となっています。
保護者世代の人気ランキングは…?
就活生の保護者世代に近い、01年卒対象のランキングは、今とは人気企業の傾向が大きく異なることが読み取れます。 特に01年卒では、NEC、富士通など、IT業界を先導してきた電機メーカーが入っていますが、現在、人気は当時ほどにはありません。保護者世代の感覚で、いまの就活市場を見ないよう、注意する必要があります。 時代によって、人気企業は変わっていきます。親は社会人としての先輩でもありますから、いまの経済の動きなどを踏まえつつ、機会を見つけて、働くとは具体的にどういうことか、どんな視点を持って選んでいけばいいのかを伝えることは、大きなサポートになるでしょう。 また、保護者世代のころは「就職課」という名称が一般的だった大学の部署は「キャリアセンター」という名前に大半が変わり、就職活動全般の相談に乗ったり、企業を呼んで合同説明会を行ったりと、就職活動へのサポートも手厚くなっています。いまは学生有利の「売り手市場」とされる就職活動ですが、インターンシップの広がりなどによって就活は早期化、長期化しており、保護者世代に比べても就活は大きなイベントになっています。 就活支援は大学によってさまざまな取り組みがありますので、大学を選ぶ際にはその大学がどのような支援を行っているかも公式サイトなどで確認するといいでしょう。 (文=「あさがくナビ」福井洋平編集長)
朝日新聞Thinkキャンパス