安倍首相 伊勢神宮参拝後の年頭会見(全文2完)「桜を見る会」への批判は承知している
1次産業は改革が必要
また、1次産業をどう考えるかというお話がありました。日本の美しい景観や環境、地域の伝統、人の交流、そうしたものを支えてるのは、私は農林水産業だと考えています。まさに国の基です。しかし今、実際、例えば農業に携わる方々の平均年齢も66歳を超えてしまっている。このままでは未来がないわけでありまして、やはり若い皆さんにとって、自分たちの人生をこの分野に懸けよう、そう思ってもらえるように、しっかりと守っていくためにも改革をしなければ、かけがえのない1次産業を改革しなければならないと、こう考えています。 そして、そのことによって、まさに成長産業にしていくと。そしてまた新たな産業として伸ばしていきたいと思っているんですが、例えば、先月の日中首脳会談に先立ちまして、中国向けの日本産牛肉の輸出再開に向けて大きな進展がありました。また、日EU・EPAが昨年スタートしましたが、肉についても3割輸出がEUについては増えているわけでありまして、まさに三重県が誇る松阪牛をはじめ、日本の農林水産物が世界に羽ばたくチャンスが今後ますます広がっていくと考えています。一緒に対応したグローバル産地づくりや、先端技術を活用したスマート農業などを進めていく考えであります。もちろん家族経営等の中小の経営者の皆さんに対しましても、しっかりと寄り添いながら、きめ細かな支援をしながら、このグローバル化をチャンスと捉えて、そういう皆さんがしっかりとこの分野で頑張っていけるようにしたいと思います。 こうした新たな政策を進めていくには、しっかりとした生産基盤が欠かせないと考えています。災害にも負けない強靱な生産基盤を構築し、これを土台として成長産業化をさらに進め、若い皆さんが将来に夢や希望を持てる農林水産新時代を切り開いていきたいと考えています。 司会:ありがとうございました。以上をもちまして安倍内閣総理大臣令和2年年頭記者会見を終わらせていただきます。皆さま、どうもご協力ありがとうございます。ちょっと、10分近く遅れておりますので、次の移動もございますので、これにて終わらせていただきます。ありがとうございました。 (完)【書き起こし】安倍首相 伊勢神宮参拝後の年頭会見