安倍首相 伊勢神宮参拝後の年頭会見(全文2完)「桜を見る会」への批判は承知している
「桜を見る会」の説明が不十分との意見をどう考えるか
朝日新聞:内閣記者会、幹事社の朝日新聞、【マツヤマ 00:21:02】と申します。総理が主催する「桜を見る会」について伺います。各世論調査で「桜を見る会」について総理の説明が十分ではないと答える人が7割を超えています。こうした意見をどう考えますか。また、ジャパンライフの山口元会長は「桜を見る会」の招待状を使って宣伝していました。総理は個人情報を理由に山口元会長を招待したかどうか明らかにしていませんが、山口元会長が「桜を見る会」に招待されたことを自ら明らかにしてる以上、個人情報に当たるとは言えません。山口元会長を招待したのかどうか、あらためてお伺いします。もし名簿がなく、破棄されて招待したかどうかを確認できないとするならば、聞き取り調査などで調べる考えはありますか。お答えお願いします。 安倍:政府としては、「桜を見る会」の個々の招待者については個人に関する情報であるため、招待されたかどうかも含めて、従来から回答を差し控えさせていただいています。いずれにせよ「桜を見る会」については、国民の皆さまからさまざまなご批判があることは十分に承知をしています。世論調査の結果についても謙虚に受け止め、今後も丁寧に対応してまいりたいと思います。 司会:それでは地元の三重の記者の方から最後の質問を受けさせていただきます。予定の関係で最後の質問になりますけれども、ご了解いただきたいと思います。では三重県の方。はい、どうぞ。
問題を抱える1次産業にどう対応するのか
CBCテレビ:三重県政記者クラブのCBCテレビの【ハラ 00:22:31】と申します。質問させていただきます。三重県では去年、真珠を育てるアコヤガイや養殖カキが大量に死にました。その直接的な原因は分かっていません。さらにCSF、いわゆる豚コレラが発生したほか、猛暑や台風、そしてゲリラ豪雨による農作物の被害も相次ぎました。こうした1次産業は家族経営が多く、後継者不足も深刻です。多くの不安や問題を抱えている日本の1次産業についてどう対応していくか、お考えをお聞かせください。 安倍:昨年は相次ぐ自然災害やCSFの拡大により、農林水産業は大きな被害を受けました。三重県においても今ご質問があったように、アコヤガイの大量死などにより漁業者の皆さまも大変ご心配のことと思います。経営安定に向けたセーフティ資金などを活用し、しっかりと対応していく考えであります。 また、CSFについては、三重県においてもワクチン接種を進めるとともに、衛生管理の徹底や、野生イノシシ対策を強化しています。農林漁業者の不安にしっかりと寄り添いながら、1日も早くなりわいを再建できるように、政府としても全力で取り組んでまいります。三重県においては県ともしっかりと協力しながら、自治体とも協力しながら、皆さんが安心してこれからも農林水産業に従事していけるように支援をしていきたいと考えています。