大阪府・吉村知事が定例会見9月9日(全文1)併発による高齢者の重症化を防ぐ
大阪府の吉村洋文知事は9日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪府・吉村知事が定例会見(2020年9月9日)」に対応しております。 【動画】大阪府・吉村知事が定例会見(2020年9月9日) ◇ ◇
なんとか収束に向かいつつあるのかな
司会:ただ今から知事の記者会見を始めさせていただきます。最初に知事からお願いいたします。 吉村:まず新型コロナウイルスに関してですが、この間、一番多いときは255名という人数、1日の陽性者がそういった数でしたが、最近ではもう100人以下を切る日が続くということで、これは非常に府民の皆さん、事業者の皆さんのお力もあって、なんとか収束に向かいつつあるのかなと、抑えつつあるのかなというふうに思っています。 また、重症者も大阪多いというご指摘もありました。いっとき、72名の重症者の方が入院されていました。現状は44名ということで、全体の陽性者の数が減ってくると、重症者というのはあとから増えてくる傾向にあるんですが、全体も減ればこの重症者の数も徐々に減ってくるという傾向にもあるということで、コロナウイルス全体の今の感染の状況というのを見たときに、これは本当に府民の皆さん、事業者の皆さん、特にミナミの事業者の皆さんも含め、本当にご協力いただいたおかげで、なんとか抑えつつあると思っています。
インフルエンザシーズンは必ず到来する
特に20代、30代の行動範囲の広い方が、陽性者が増えてくると、どうしても高齢者の方とか感染がなかなか収まりきらないということになるんですけれども、そういった若い年代の方が減ってきているということで、大阪全体の傾向も減ってくる。大阪全体が減ってくれば、大阪は都心部ですから、ある意味兵庫とかいろいろ、お仕事、あるいは食事等々で大阪の中心部を訪れられる方もたくさんいらっしゃいますが、関西全体が減ってくるということで、本当にこの間の府民の皆さんのご協力に感謝を申し上げたいと思います。 ただ、やはりこれは注意しなきゃいけないのが、次の第3波がいつ来るかというのは、これはまだ分かりませんし、今落ち着きつつありますが、ただ社会全体を動かしながら、前みたいに緊急事態宣言出してやっているわけじゃありませんので、またいつこれが増えてくるか分からないということで、日々の感染対策はぜひしっかり取っていただきたいと思います。 僕自身のやっぱり思いとしては、冬は必ず到来します。また、インフルエンザシーズンというのは必ず到来します。一般的にこのコロナウイルスというのは冬に強いといわれていますから、インフルエンザとコロナウイルスがダブルではやる可能性というのは十分あり得ます。 ですので、その備えを今のうちにやっていく必要があります。もうすでに着手に入っていますが、大阪の重症者の、コロナ専門重症施設というのを造り始めています。11月にはプレハブですけども、人工呼吸器を備えた新しい1階建ての施設を、11月にはまずは一部完成させるというようなことを進めていますが、もう一方で重要なこと、これはやっぱりこのインフルエンザとコロナが2つはやる可能性がありますので、特に重症者の方、命を守るという観点から見ると、高齢者の方の命を守らなければなりません。 ですので今回、補正予算の、第10号補正予算を発表しますが、その中の大きな項目の1つとしまして、65歳以上の大阪府民の高齢者の方のインフルエンザワクチンの全額無料接種、全員に対して自己負担なしのインフルエンザワクチンの事業というのを開始したいと、開始していきます。これは予算に上げていくことになります。 大阪府民の皆さんの高齢者、240万人いらっしゃいますが、所得制限等々することなく、これはすでに市町村で補助していますが、いわゆる自己負担部分というのがだいたい1500円ぐらいあるわけですけれども、それを全額無償にして、高齢者の、65歳以上の高齢者の皆さんの命を守るということを徹底してやっていきたいと思います。