大阪府・吉村知事が定例会見9月9日(全文1)併発による高齢者の重症化を防ぐ
2つ目の大きな柱は失業者対策
併せて、インフルエンザとコロナ両方がはやれば医療機関がものすごく逼迫してくる可能性があります。ですので、医療機関の逼迫を防ぐという観点からも、このインフルエンザワクチンの65歳以上、特に重症化しやすい高齢者の方の全額補助ということを実施していきたいと思います。 もう2つ目、今日の10号補正予算の2つ目の大きな柱としては、雇用対策、失業者対策です。今回のコロナによって、明らかに経済に大きなダメージが生じています。感染症対策を徹底してやればやるほど経済が痛むという、こういう関係にあります。だからこのバランスがものすごく難しいんですが、なんとかこれを両立させようというのが大阪府の方針です。その中で、国全体を見ても28%のGDPの落ち込みということですから、これはリーマンショックを超える戦後最大級の落ち込みというふうにもいわれています。 今、数々試算をしていますが、概要の試算でいくと、大阪府においても毎月新たに5000人の失業者が増えてくるんじゃないかという試算も今、出しているところです。そういう状況の中で、やはり経済を動かしていかなきゃなりません。そのための施策をさまざま打っています。施策を打つだけじゃなくて失業者を1人でも減らすという事業をしていきたいと思います。 具体的には大阪府と、それから民間の再就職の支援事業、会社、再就職会社、転職会社ありますけれども、そこが複数、ほぼ全てになると思いますけど、そこと大阪府とで、いわゆる共同体を形成して、そして再就職であったり、あるいは今、休業中の方、もう失業予備軍という状況になっている方の就職支援策というのを実施してきます。
正社員雇用の企業には25万円の補助
のちに詳しく紹介しますが、大阪府においてホームページを、プラットフォームをつくって、そして民間のそういった再就職を支援する会社がどんどん、新たな雇用先というのを発掘していくと。そしてそこでマッチングして、どんどん再就職を促していく。これができた場合には、正社員の雇用をしていただいた企業には25万円の補助、そして非正規の場合は12.5万円の補助というのを打ちながら、事業者に対してもどんどん新たな雇用を生み出していくというのをやっていく。そしてそれを掘り起こすのが得意な民間の再就職支援の事業者と大阪府が協力する。もう今コロナで社会経済というのが痛んでいるのは間違いないですから、失業者が増えてくるのは間違いないわけですけど、それを1人でも減らすということを徹底してやっていきたいと思います。 もう1つ大きな柱、金額として大きな柱としては融資の支援です。今、1.5兆円のいわゆる制度融資、金利が有利な実質無金利の融資制度というのをやっているわけですけれども、その枠を今、1.5兆円から3.2兆円までに大幅に拡大すると。これは事業者の皆さんを支える、そしてそこで働いている皆さんを支えるということを基本的な考え方にしています。それ以外に学校の支援等々ありますが、今回の10号補正予算として、大きくは2823億円の10号の補正予算をつくって、そしてそれを執行していきます。趣旨としては府民の皆さんの命を守る。そして感染拡大を抑えながら社会経済を動かしていく。これを両立させる。これを1つ大きなテーマ。これはずっと大阪の大きなテーマですけども、それをしていっています。 具体的な中身としては、命を守る感染症対策、それから経済を支える集中的な取り組みと、そして暮らしを支える仕組み、公の施設の維持ということで、合計2800億円の予算を組みます。これまで新型コロナウイルス対策でどんどん補正予算を打っていまして、今回で第10号目の補正予算になりますが、合わせて1兆2366億円の補正予算を今まで、今回を入れて組むということになります。