大阪府・吉村知事が定例会見9月9日(全文2)失業者対策に重きを置いた補正予算
大阪府の吉村洋文知事は9日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪府・吉村知事が定例会見(2020年9月9日)」に対応しております。 【動画】大阪府・吉村知事が定例会見(2020年9月9日) ◇ ◇
就職困難者への早期再就職を支援
吉村:次がいわゆる就職困難な方の早期の再就職支援。それからずっと、今は雇用調整助成金で休業状態になっている方の、だからその中でも実質に本当に純粋に休業している方と、ある意味、失業予備軍になっているような方もいらっしゃると思いますが、そういった方を対象に再就職の支援をしていきます。ここでは3000人を目標にします。就職困難な方ですからまずはスキルアップの研修とかカウンセリングっていうのは、このOSAKAしごとフィールドで行いまして、有給の職場体験を企業に行ってしてもらいます。で、その有給の職場体験の期間中の人件費は大阪府が負担いたします。予算規模にしたら2億円です。 次が雇用ではなくて、今度は融資等々についてです。融資・設備関係です。融資について予算規模2500億円、これは非常に大きいですが、2429億円、大きいですが、これはこれまでやっている融資の枠の拡大です。今、非常に経営環境悪化しているということで、コロナ関係の融資枠が今1.5兆円つくっています。 融資制度の概要としては3000万円で、6月15日には4000万円に拡大しましたが、10年、据え置き5年。最大で当初3年間無利子、保証料ゼロという新型コロナ向けの融資制度というが、これが国においてつくり、そして自治体と協力してやっていくというスキームになっています。
3兆3000億円の融資枠を確保
で、その保証協会の制度融資ですけど、これが非常にやっぱり増えています。それだけ経済が厳しいということなんだと思います。現状においてですが、6万5000件の件数、保証承諾は。金額として1兆5000億円です。現在1兆5000億円の融資枠なので、これを3兆2800億円。3兆3000億円の融資枠を確保いたします。毎月3500億円分の融資を新たに確保していくということです。これによって企業の倒産を防いでいくということをしてまいりたいと思います。 それからこっちが2つ目ですけれども、これは高機能換気扇の導入についてです。これはすでに皆さんにご報告したとおりですが、その件数の報告と、非常に大阪でこれが利用されているということについて、枠を拡大するということです。当初、また感染症リスクを防ぐために、3密を防ぐ、高機能の換気扇を導入する。国の環境省がやっているのに大阪府が上乗せをして、事業者の側から見たら、一定条件を満たせば負担金なしで高機能換気扇を導入できる、飲食店なんかでも付けれるようにするということを、上乗せ補助というのをやりました。 結果、全国で860件採択されましたが、大阪府においては302件採択されています。ですので、全国のシェアでいくと35%。35%、大阪府がこの国の制度に乗って、国の制度のうち利用されたのは大阪の事業者の方ということで、非常に換気扇を使って、3密を防ぐ、大阪府の上乗せ補助の部分も含めて多くの大阪の事業者の方にご利用いただいたというふうに思っていますので、当初想定してたより数が多いですから上乗せの補正予算を組んでいます。4億円です。 次は、経済対策の側面もありますが、経済だけじゃなくてやはり今回のコロナによって非常に厳しい状況になっている方を支援するということ、これはまさに民間のNPOと、そして民間のお金を出す財団、これは村上財団が今回入ってくれましたけど村上財団と民間のNPOなんかが協力して、社会の課題を解決するということのスキーム、これに大阪府が情報提供なんかすることで、このスキームを広げていけないかということに取り組んでいきたいと思います。 これがモデルの事業スキームですけど、コロナで顕在化した社会的な課題として貧困の問題であったり、あるいは住宅の確保であったり失業、先ほど申し上げた失業もそうですし、それから子供の居場所づくり、この辺りもやはりコロナの影響が出ています。じゃあそれをどう課題解決するかっていうので、もちろんこれは行政をサポートしていくんですが、行政だけじゃなくて、この分野についてはNPOでさまざま活動されている方もいらっしゃいます。